新たな市場の開拓を目指しているチョコレート・菓子製造業の助けにトルコドラマが一役買った。南米でトルコドラマへの関心の高まることで菓子・チョコレートの輸出が作り出された。イスタンブル穀物・豆類・ナッツ類・加工品輸出業者協会ゼケリヤ・メテ会長は、アルゼンチンへの輸出が326%増加したとし、2018年にも南米へ向けた製造を増やす予定であると強調した。同協会の招待により私たちが訪れたドイツのケルンで行われたISM2018フェアでゼケリヤ・メテ会長は、私たちの質問に答えた。
メテ会長は、「トルコドラマが南米で大人気であることで、私たちの製品はこの地域で興味の的になった。南米では菓子の輸出が急速に増加している。これらの筆頭に、菓子製品紹介グループと一緒に活動を行ったアルゼンチン、メキシコ、ベネズエラ、コロンビアといったラテンアメリカ諸国がある。さらに、トーゴ、ガーナ、ニジェールといったアフリカ諸国もある」と述べた。2018年には目標とした10カ国で活動を行う予定であるとし、この国々として、中国、フランス、UAE、シンガポール、コロンビア、タイ、韓国、アメリカ、ロシア、ペルーを挙げた。
■最も大きいのはヨーロッパ
メテ会長は、この業界として2017年に63億7200万ドルの輸出を達成したとし、そのうち30%はヨーロッパであると述べた。また、次のように話した。
「2017年に1億7500万ドルを輸出したドイツは、重要な市場である。菓子製品の業界で私たちは世界のトップ20に入っている。ヨーロッパ諸国への輸出では、トップ10に入っている。EU加盟国28カ国への穀物輸出は、6%増加し7億4200万ドルに達し、砂糖菓子はというと、10%増加し4億3300万ドルに達した。ヨーロッパでの最も重要なライバル国は、ドイツ、オランダ、ベルギー、フランスである。」
関税同盟のためヨーロッパの農作物割り当てが適用されているとしたメテ会長は、「この割り当ては簡単に一杯になってしまう。割り当ての増加を要求している。割り当てには、外国の企業も含まれており、これも少なく感じられる要因である。2018年は10カ国に行く予定である。輸出に大きな貢献をするはずである。この業界として、大いに付加価値を生み出している。輸入している製品は総輸出の10%に過ぎない」と述べた。
砂糖協会の閉鎖にも触れたメテ会長は、「この協会の閉鎖をうれしく思っている。輸出に悪影響を与えていたからだ」と述べた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:44312 )