VAKKO、外国資本に売られる?
2018年02月10日付 Hurriyet 紙


長い間売りに出されていた世界的有名ブランドのワッコ(Vakko)社の売却交渉が進展していることが分かった。昨年8月からコンサルタント契約を結んでいた同社は、多くのファンドの目に留まっている。特に中東のファンドは調査を行っている

世界的ブランド、ワッコ社の売却の日まで僅かに数えるほどとなった。「ドゥンヤ」紙のジュリデ・イイチュルク・ギュルダマルの記事によると、 長い間売りに出されていた世界的ブランドである同社の売却に関する交渉が進展していると分かった。2017年8月にクレディ・スイス社とコンサルタント契約を結んだワッコ社では売却を含めたすべての選択肢を交渉中である。全て、または一部の株の売却に関連して、潜在的な投資家に社の情報公開が始まった。

■中東の企業が注目

多くのファンドがワッコ社に興味を示す中、特に中東のいくつかのファンドが前向きな姿勢であると明らかになった。複数の同社関係者は、2014年にジャクリン・ギュネルをCEOとしたことで攻勢に転じた同社の業績が特に良い状態にあると述べ、以下のように内情を明かした。

「ジェム・ハッコ(ワッコ社創業者の息子で、現在はワッコ社取締役社長)はワッコ社の売却を前向きに捉えている。買収に前向きな買い手がいれば、売却が実現する可能性は高い。売却は250-300万ユーロの間といわれている。近年トルコの小売業界では買収は行われてこなかった。ついに国を揺るがす買収が実現するだろう。」

情報通は、近年多くの吸収・合併で売却側と購入側の間で価格の点で大きな相違があるとして、ワッコ社でもこのことがありうると指摘し、この均衡がうまく取れた場合、より早く結果が出ると予想している。

■今や世界的なブランドに成長

2017年、50%以上のプレミアムをつけたワッコ社の株は、86,22%をワッコ・ホールディングスが保有している。また、同社の株を外部の者が保有する率は10.48%である。繊維ファッション業界の先端を行く同社は、ワッコ・ヴィターリ・ハッコによって創立された。1913年イスタンブルに生まれたヴィターリ・ハッコは、1934年から始まる「帽子革命」(トルコ帽着用禁止)の初期に「シェン帽子店」を開いた。ハッコは、西洋風帽子の流行が去ると、スカーフの販売を始め、店を続けた。イスタンブルのベイオウルの小さな帽子店から始まったハッコのビジネスはその後、頂点を極めることとなった。

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( 翻訳者:章 由実 )
( 記事ID:44347 )