「BBC」はアフリンの戦いに参加した…「フランス24」に写る文化の現状…「ダーイシュ」は「アル=アラビーヤ」の魅力的なタイトルである。(3)
2018年01月23日付 al-Quds al-Arabi 紙
■「BBC」はアフリンに戦いに参加した…「フランス24」に写る文化の現状…「ダーイシュ」は「アル=アラビーヤ」の魅力的なタイトルである。(3)
【本紙:ラーシド・イーサー】
・代替医療としての「ダーイシュ」
「アル=アラビーヤ」チャンネルの番組「サバーフ・アル=アラビーヤ」は、内科専門医をゲストに迎え、医師は代替医療について議論した。ゲストは代替医療を扱うことに嫌悪感を示し、「代替」という概念が医療分野に限定されることに疑問を呈した。彼は、なぜこの概念が司法や料理等の分野で用いられないのか問いかけた。
医師は代替医療を、(彼によれば)粘り強い「ダーイシュ細胞」に、また現存する諸組織に対峙する過去の遺産の裾飾りにたとえた。
概念としての「代替」に関していえば、特に制限はなく、複数の分野を抱擁するものだ。構築されたあらゆる体系は、対としての代替を持つ。そのことは料理や劇などにも当てはまる。世界中の医者や専門家、組織がより一層代替医療を志向していることが周知の通りであれば、代替医療の利点について言えば、医療や現代科学の実験に残されている議論であろう。しかし、単に昔の人々と現代人の間の行動の違いであるかのような、「時代遅れの遺産」としての「ダーイシュ」についてはどうであろうか。
このインタビューに関する我々の問題は、天才医師の話にあるのではない。放送局は、ゲストが褒めちぎることができるような規範を造れないに違いない。いや、「アル=アラビーヤ」がチャンネルで使用する幅広いタイトルもそうであろう。専用サイトでは未だに「代替医療は、ダーイシュだ」となっている。このタイトルの選択の悪さはなんであろう。この局が、「ダーイシュ」を代替医療になぞらえたことで得た対価とは何なのだろうか。
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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:44380 )