テンサイ生産、危機
2018年02月23日付 Cumhuriyet 紙


共和人民党(CHP)のオメル・フェトヒ・ギュレル氏が、 民営化庁(ÖİB)によって進められている14砂糖工場の売却計画の開始がテンサイ(サトウダイコン)生産を脅かしていると発言した。

ÖİBによる14砂糖工場の入札計画の開始はテンサイ生産者をピリピリさせている。トルコでは2010年に13万6748人のテンサイ農家がいたが、残念ながら誤った政策によりテンサイを育てる農家が年々減少していた。現在テンサイ生産業界の中で買取制度が大きな問題となっている。A枠での買取の他に、C枠での買取が行われ、農家は、生産したテンサイを、かかった費用代分で売れず、家畜の餌として卸業者に渡さざる負えない状況となっていた。

■5年で閉鎖される

 異性化糖の砂糖に投資している人々が、市場全体を支配しようとしていると述べるオメル・フォトヒ・ギュレルCHPニーデ選出議員は、「テンサイは、生産コストにおいて現在世界中の砂糖生産の中で一番高価となっている。しかし、最も体に安全な砂糖はこの製糖によるものだ。そのため世界の一部の国々ではテンサイを戦略的な生産物として保護している。過去に専売公社(TEKEL)で何がおき、過去にセカ社(SEKA)で何がおき、繊維の国営スメルバンク社で何がおきたかを考えれば、製糖工場でおきることは明らかだ。つまり2019年の選挙にあわせ、5年間の操業継続義務のようなやり方がとられるが、組織の構造ゆえに、近代化ができず、この5年の終わりには、おそらく、民営化されても工場は閉鎖となり、市場は異性化糖に降伏するだろう。14工場の民営化とは、つまり5年間で閉鎖されるということだ。前例はいくらでもある」と述べた。

製糖工場の売却について批判する幸福党のテメル・カラモルオール党首は、「あるインディアンの言い方で、みなさんに問いたい。最後の工場が売却されたとき、最後の生産者が生産をやめたとき、公正発展党という白人たちはコンクリートとアスファルは食べられないということを知るのだ」と述べた。

■最初はチェマス工場

民営化庁がトルコ砂糖公社の14工場の民営化に向けて入札の開始が発表された後、最初の正式の応札が明らかになった。チェマス・ドキュム(クルシェヒル砂糖工場)の民営化申請の書類が民営化庁に請求され、工場の買収に向けた調査や作業について、ヒュセイン・オゼル局長が責任者となることがわかった。ボル、チョルム、クルシェヒル、ヨズガトの工場の入札は4月3日まで、エルズィンジャン、エルズルム、ウルグン、カスモニュ、トゥルハルの工場は4月11日まで、アフヨン、アルプッル、ブルドゥル、エルビスタン、ムシュの工場は4月18日までの申請が得られるという。

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( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:44411 )