◼モロッコには若者の期待に応える成長モデルが必要である(2)
【アガディール;ムハンマド・シャルキー】
アフヌッシュ氏は、独立国民連合が商工業・投資大臣、農業大臣、経済・財政大臣、漁業大臣、伝統工業大臣、青年・スポーツ大臣として入閣している政府の行政能力を批判し、以下の旨述べた。「民間による投資を促進すること、投資家の信頼を取り戻すこと、労働環境を改善し、競争力を向上させること、中小企業を支援すること、事業融資を簡易化すること、税制改革や行政の刷新を行うことで投資家の信頼を得ることができる。投資家の信頼を獲得することは成長率の上昇、格差の是正、2025年までの数百万人への雇用機会の創出のための強い導入口となる」。また同氏は、本紙に向けた声明の中で「もし若者の雇用問題について対策が講じられなければ、現在10パーセントであるモロッコ国内の失業率は、数年後には13パーセントにのぼる可能性がある」と明かした。
アフヌッシュ氏は、サービス業が最も雇用機会を供給するとし、これの発展を提案した。また、テクノロジーや最新の応用技術を利用すること、世界的な技術進歩や銀行からの融資を利用したプロとの協力の枠で自営業の法整備を進めることを提案した。さらに同氏は「この成長モデルは、新たに数千の雇用機会を生み出し、何百万もの若者、特に小さな村や都市にいる若者が貧困と脆弱のサイクルから抜け出すことに資するだろう」と指摘した。
モロッコにおける失業者は約1300万人であり、そのほとんどは大学を卒業している。その一方で、都市部の失業率は、特に25歳以下の若者の間では30パーセント以上にのぼる。同様に約400万人が求職中であったり、条件が悪く収入の少ない仕事をしていたり、社会保障がない状態である。
(3)に続く
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:小島千尋 )
( 記事ID:44449 )