ジュムフリイェト紙に歓喜ー2記者、1年半ぶりに戻る
2018年03月10日付 Cumhuriyet 紙
本紙の記者と編集者の出版政策が告発され裁判にかけられていた訴訟の第6回公判で、裁判所は本紙のムラト・サブンジュ編集長とアフメト・シュク記者について釈放の判決を下した…。ムラト・サブンジュ氏は496日、アフメト・シュク氏は435日ぶりに、ジュムフリイェト紙に戻ってきた…。
本紙の記者と編集者の出版政策が告発され裁判にかけられていた訴訟の第6回公判で、裁判所は本紙のムラト・サブンジュ編集長とアフメト・シュク記者について釈放の判決を下した…。ムラト・サブンジュ氏は496日、アフメト・シュク氏は435日ぶりに、ジュムフリイェト紙に戻ってきた…。
■ほろ苦いよろこび
本紙の記者と編集者の出版政策が非難され裁判にかけられた訴訟の第6回公判で、裁判所は、ムラト・サブンジュ編集長とアフメト・シュク記者の釈放を決定したが、アクン・アタライ執行部長の拘束継続の判決によってかすんでしまった…。
■ムラト・サブンジュ氏とアフメト・シュク氏はジュムフリイェト紙に
釈放の判決の後、遅い時間になって、ムラト・サブンジュ氏とアフメト・シュク氏はスィリヴリ刑務所から解放された。2人は今日(10日)、ジュムフリイェト紙のシシュリにある本部にやってきた。ムラト・サブンジュ氏は496日、アフメト・シュク氏は435日を経て再び彼らの新聞に戻り、このことは、ほろ苦いものではあるものの、喜びを生んだ。
■ムラト・サブンジュ:我々が釈放されたとはいえこの圧制が終わったわけではない
「このメディアの伝統の最後の輪は我々だ。このメディアはそれをやった、このメディアグループはこれをやった、と言うかわりに、我々の新聞と、我々の仲間とこの新聞をどこに連れて行くことができるか、それを夢想している。刑務所でもアクン・アタライ氏やムスタファ・ケマル・ギュンギョル氏、アフメト・シュク氏とこのことを夢想していた。しかし基本的に我々が議論していたのは、トルコにおける出版の独立と、ジュムフリイェト紙に関する出版をどうやってより拡大するかということだった。問題があることは非常に明白だが、以下のこともあらわれている。独立したメディアが必要だ。この需要のためにも、我々は今日までも、さらに今後も、どのように進めていくかと頭を悩ませた。
我々はトルコにおける最初の標的ではないが、願わくば最後の標的となりますよう。トルコにおける思想と信条の自由は、我々が釈放されたからといってこの圧制が終わったわけではない。刑務所にはまだ多くの新聞記事がいる。逮捕された人権擁護者たちもいる。そのため我々は今後についても、自分たちの権利と法のためだけではなく、トルコにおける不当を被っているすべての人々、街区の区別なくすべての人々ために、新聞記者として、また出版社としての力を活かす。選挙がやってくる。皆の権利と法のために出版社としての仕事を大きな献身とともに行うよう努める。」
■アフメト・シュク:トルコ最大の嘘はトルコが法治国家であり司法が独立しているということ
「逮捕された時も司法の決定は渦中にはなく、釈放時にもなかった。政治が判断を下したのだ、我々の逮捕について、そして釈放についても。一度、皆このことを一度見るべきだ。トルコは法治国家ではない。トルコの最大の嘘は、トルコが法治国家であり、司法が独立しているということだ…。トルコではだれにも、与党支持者も含めて、いかなる法的な保証もなく、生命の保証もない。これを区別し、皆が自分の立場を得ることが必要だ。私はメディアがこのことをこれほど簡単に受け入れた要因の筆頭は新聞記者だと見ている。これほどまでに組織化されておらず、職業の誇りやモラルを守ってこなかったために。メディアが沈黙させられることは社会が沈黙させられるということだ。
後回しにされた、観客と自分自身を救う大衆に呼び掛けたい。私は沈黙もひとつの声であると信じている。私はその声を聞きたい。皆耳を傾けている 。アフメトは何を言うか、ムラトは何を言うか、ジェマルは何を言うか、アイシェさんは何を言うか?私も気にしている、この期待の只中にある人々が何を行い、何を言うのかを。これはすでに存在を懸けた戦争だからだ。今後我々の子供たちにどのような未来を遺すということに関する戦争だからだ。メディアの現在の状況こそがこの最も重要な最前線なのだ。
このプロセスは、トルコで権力を独占した与党がどれほど危険であるかということも我々に証明した。そして同時に、独立し、あらゆる者から平等な距離を保つことに成功したメディア組織がどれほど重要かを我々に示した。」
■アクン・アタライ氏に誕生日のサプライズ
このプログラムには、ジュムフリイェト紙の社員らやアクン・アタライ氏の妻アダレト・デイナミトさんも参加し、アフメト・シュク氏とムラト・サブンジュ氏のスピーチの後、誕生日のアクン・アタライ氏のためにケーキが切り分けられた。このプログラムでは、執行部のメンバーであるエルダル・アタベク氏もスピーチを行った。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:44477 )