アブドゥルハミト・ギュル法相は「クーデター裁判に関して現在までで105件が結審し、半分以上が完了した。テロ裁判は大いにはかどっている」と述べた。
アブドゥルハミト・ギュル法相はTRTニュースの生放送で裁判に関してコメントするとともに質問に回答した。ギュル法相は選挙連合を提案した審議がトルコ大国民議会(TBMM)で遅くまで続いていることに対しての批判に「野党が意見するのではなく、妨害や議会をサボタージュすることに努めており、これを受けての政党の判断です」と答えた。議論が市民に隠すことなく行われていることを指摘しつつ、「公正発展党(AKP)と民族主義者行動党(MHP)がわざわざ真夜中まで尽力しており、一方で共和人民党(CHP)と国民民主主義党(HDP)は僅かな人数の者が参加しており、反対政策を進めている」と語った。
選挙では公務員が選挙管理委員長を務めることに反論があったと指摘し、ギュル法相はこれらの意見が邪な意図によるものであると述べ、「今から選挙の敗北を、まるで選出されないと思いこんでいる人々の無駄な努力だと思っている。逆に選挙と委員会に対する信用度を増すこの処置を支持せねばならない」と語った。
ギュル大臣は「印のない票」議論についても次のようにコメントした。「選挙管理委員会の印のない投票用紙は無効である。我々の是正もこのようなただ「委員会の怠慢を理由とする、高等選挙委員会(YSK)の透かしがあり、その正当性に一切の疑いのない投票用紙は有効である」というものである。印のない投票用紙は無効だが、選挙管理委員会が怠慢を犯したなら、申し訳ないが、この怠慢と有効性は関係ない。誰が委員会メンバーになろうとも、この印を押さなければ、過ちを犯すことになる。そうしない者たちに関して我々は告発している。」
「必要な時に警察の出動を要請する権利を国民に与える」という問題に関してギュル法相は、今回の是正によって、国民が警察に「あそこで不正が行われている」と通報出来るようにし、国民がこの通報を個人的に行えるようになると述べた。ギュル法相は「選挙の信頼性が損なわれても、国民はある場所に訴え、苦情を言うなと?不正があっても、それに目を瞑れというのですか?」と述べた。
病人や障害者の投票に関して新たな取り組みが行われるとコメントしたギュル法相は、移動選挙管理委員会の組織を訴えた。
■無関心はありえない
「児童被害についての是正は現在どうなっているのか」という質問に対し、ギュル法相は取り組みは非常に優秀な専門家によって精査され、進んできており、最終的に結論が下されるところまで来ていると発言した。この問題を多面的に取り扱ってきたとギュル法相は話し、「子どもをこの種の被害から護る何であれ、必要であれば再び法律を作り、これに邁進していく。決してこの問題に無関心で、為す術ないという訳にはいかない。この問題について裁判官、検事、法律においても真剣に受け止められている」と話した。ギュル法相は児童に近しい職務に携わる職員たちの過去の記録にこの種の前科があった場合、その責任者はこれらの罪状がどのようなものであったか閲覧できるようになると発表した。「被害に対し一切の容赦はせず、あらゆる対策を打ち出していく」 とギュル法相は語り、メディアがこの問題について役割を果たすよう要請した。
■裁判所は機能している
フェトフッラー主義テロ組織(FETO)裁判の現状への質問に対しギュル法相はクーデタ裁判は非常にはかどっており、この件について裁判所は目覚ましい働きをしていると発表した。裁判が未だ続いていることを指摘し、ギュル法相は「裁判に関して現在までで105件が結審し、半分以上が完了した。テロ裁判は大いにはかどっている。我々はクーデタ未遂に関与したものが一刻も早く罰を受け、いるのであればだが、無実の者が一刻も早く釈放されることであるが、この件で決して我ら及び国民が無力や怠慢に耐え忍ぶことなどあってはならないのである。これは我らにとってレッドラインである」と発言した。刑務所には麻薬の疑いがある5万1359名の容疑者と受刑者が存在することを明らかにし、ギュル法相は「およそ刑務所の4分の1が麻薬の容疑で捕まったものである」と述べた。
■窃盗で41434人が刑務所に
ギュル法相は窃盗の罪で4万1434名が刑務所で服役していると強調し、国民に何かしらの問題で不快を与えたのであれば、政府をもその問題で不快を被ったと述べた。ギュル法相は性犯罪については1万8492名の容疑者と受刑者が刑務所に服役しているとコメントした。
FETO指導者フェトフッラー・ギュレンの引き渡しに関しての質問にはギュル法相はこのように回答した。「これはそもそも一種の政治案件であり、しかし我々は相手には法に適った対応を望んでいます。国際間の合意、両者間の合意を尊重するよう期待する。外務相も近いうちに再び訪問するものと願っている。」
■農業銀行
農業銀行捜査の質問にギュル法相、はこの件については中央で捜査が行われ、措置がとられ、しばらく続くであろうこと、関係する主席検事局が結果を発表すると述べた。
執行官を公務員として扱うべきだという要求について、ギュル法相は、執行官が裁判所の職を担い、この件で作成した提案書をナジ・アーバル財務相に渡し、要求が受け入れられるよう望んでおり、この件は今後も追っていくと話した。今年は人員の雇用の年になるだろうと話すギュル法相は、その最終的な数字は確定 した後に発表し、FETO関係者として追放された者の代わりに採用されるであろうと述べた。
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( 翻訳者:市野太音 )
( 記事ID:44491 )