Vahap Munyar コラム:ダーダネルス海峡大橋は160億ドルの経済を創出する
2018年03月21日付 Hurriyet 紙
大林産業・リマック・SK建設・ヤプ・メルケズィによる企業グループがチャナッカレ1915大橋(ダーダネルス海峡大橋)・自動車道事業の入札一番手となり、"BOT(建設・運営・譲渡)"のための企業を設立した。
- 社名はチャナッカレ橋・自動車道投資・運営株式会社(Çanakkale Köprüsü ve Otoyolu Yatırım ve İşletme A.Ş.)
共同企業体のトルコ側企業リマック・ホールディングの創設者ニハト・オズデミル、セザイ・バジャクスズとヤプ・メルケズィの創設者エルシン・アルオールは企業経営における取締役を選んだ。
- エブル・オズデミル、セルダル・バジャクスズ、バシャル・アルオール、オズゲ・アルオール。
4名のトルコ人、4名の韓国人による取締役会が業務の分配を行った。
- 取締役会会長エブル・オズデミル、副会長バシャル・アルオール。
橋の基礎は2017年3月18日に着工し、取締役会は23億ユーロの融資のための計画を準備した。
- ローンの主要部分は韓国をはじめとする極東のものを利用してみよう。
オズデミルとアルオールは韓国側パートナー大林産業とSK建設の代表者に述べた。
- 韓国の輸出入銀行から融資を引き出すために貴国の関係各所に掛け合ってください。
韓国輸出入銀行、韓国開発銀行、韓国貿易保険公社(Ksure)をはじめとする韓国の金融機関グループが10億ユーロの融資を決定するにあたって、以下の条件付けを要求した。
-橋梁建設に使用する資材を融資の大きさに合わせて韓国から調達しなければならない。
ユーラシア・トンネル事業でSK建設との連携経験のあるバシャル・アルオールは抵抗した。
- 韓国からこの大きさでの輸入はできない。
交渉の結果このように和解した。
-韓国から2億ユーロ分の輸入を行う。
その後、コンパスは中国を示した。
- 中国銀行がトルコ入りしたがさほど資金は動かなかった。一方、中国交渉銀行(ICBC)も融資を出す意向がある模様である。
さらにシーメンス銀行の参加により融資パックに2億4000万ユーロの「中国のスライス」が追加された。
その後クウェートのトルコへ資金を融通する意向が注目を集めた。
- クウェート・ファイナンス・ハウス、クウェート・トルコ参画銀行、イスラム投資・輸出保険機関(ICIEC)が参入したことで3億ユーロのイスラーム系金融機関の資金が得られた。
橋の技術設計を行うデンマークの会社のドアもノックされた。
- デンマークの輸出金融機関EKFからも4200万ユーロの資金が得られた。
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領、ビナーリ・ユルドゥルム首相が2018年3月18日に参加したチャナッカレ橋(ダーダネルス海峡大橋)の掘削着工式をきっかけにニハト・オズデミル、エブル・オズデミル、バシャル・アルオールがエジェアバットで集まって話をした。
エブル・オズデミルとアルオールは融資についての成功をこのように要約した。
-我々は22億6500万ユーロもの融資の半分を外国の銀行から得ることを計画していた。外国銀行の割合は70パーセントとなった。融資の提案は36憶ユーロに上った。これはトルコへの、そして事業への信頼を示している。
アルオールはこの点についてデロイト社に実施させた影響分析からのデータを共有した。
- チャナッカレ1915大橋(ダーダネルス海峡大橋)は我が社が運営する16年間の期間で160億ドルの経済貢献を創出する。
ユルドゥルム首相が先週バクーで強調したように、チャナッカレ橋(ダーダネルス海峡大橋)が獲得した融資は「金融上の成功」を明示している…。
ダーダネルス海峡大橋は160億ドルの経済を生み出す
■「保証」をなくすまでは少し時間がかかる
チャナッカレ橋・自動車道投資・運営株式会社取締役会会長エブル・オズデミルに通行料と保証についてたずね、返答を得た。
- 通行料は普通自動車で15ユーロプラス付加価値税となる。一日4万5000台の車両通行の国家保証がついた。
一日4万5000台の車両通過をいつ達成できるのか疑問に思った。2つの返答を得た。
バシャル・アルオール「少し時間が必要だ…」エブル・オズデミル「特に長くはかからないかもしれない…」
■日本人は信じなかった
チャナッカレ橋・自動車道投資・運営株式会社副社長バシャル・アルオールは5年間返済なし・15年の長期での22億6500万ユーロの融資を得たことに、入札で二番手となった日本グループが信じなかったと述べた。
- 数名の企業代表が関係部署に電話をかけ、「本当に融資を得たのか?」と質問した。明らかに「融資を得られないだろう、入札は日本に下るだろう」と考えていたのだろう。
■韓国はチャナッカレ大橋を戦略的に見ていた
リマック・ホールディング取締役会会長ニハト・オズデミルは大林産業・リマック・SK建設・ヤプ・メルケズィのJVグループがチャナッカレ1915大橋(ダーダネルス海峡大橋)に1年で1億4200万ユーロ支出することを明らかにした。
- 事業に8億ユーロの純資産を設定する。
韓国のパートナー大林産業・SK建設が参入し10億ユーロの資金を示した。
- 韓国政府はチャナッカレ1915大橋を戦略的プロジェクトとして捉えていた。
韓国パートナーは吊り橋建設の経験において強力であることを強調した。
- トルコ側のチームも韓国側とともに働くことで専門性を深めるだろう。チャナッカレ橋の経験により我々はこの分野での海外への道を開くことになるだろう。
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( 翻訳者:山口 南 )
( 記事ID:44577 )