■新鮮なカートの葉と使い古された思想で、フーシー派はイエメンの若者を洗脳
【サヌア:アリー・サーリム】
「広報活動の宴会に似ている」。この言葉で、イエメンの大学人はイデオロギーの会合を概括した。会合は、クーデター派のフーシーが支配地域において、若者と政府の職員たちのために催したものである。地域のイスラム武装集団が、崩壊したイエメンの国家権力にとってかわった最中のことである。
会合に参加したもののフーシー派を支持しない人々のうち、ハヤート紙の取材に応じた者のほとんどは、「会合の中身は脆弱」との描写で一致している。参加者に提供されたカートと肉に富んだ食事が、この会合において最も重要と見なした者もいた。同会合は、フーシー派が1990年代から公然と行なっているイデオロギー・プログラムの一部と見なされる。
1980年代、与党の国民全体会議は、北イエメンの公務員に、理論的な拠り所である「人民憲章」の課程を課し、週末の公式就業時間内に開催されていた。これに対しフーシー派は、彼らのプログラムを居住用の建物で行なっている。対象者は、闇に紛れた運搬方法で運ばれる。連続3日間を過ごし、その間、参加者は外部との繋がりを得ることは許されない。
支配地域の住人に独自の教義を課したダーイシュやアル=カイダと同様、フーシー派は、国の機関を支配して以来、多様性や共生の基盤を壊し、1つのイデオロギーを押し付けた。
カートの葉の貯蔵やタバコとオレンジの喫煙のような、フーシー派が許可し、サラフィー・ジハーディストが禁じる細部を除いて、シーア派およびスンニ派の過激派組織は、行為や考え方、発生状況において類似している。
(後略)
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( 翻訳者:野村和 )
( 記事ID:44601 )