■家族と祖国に適切な子供になるための投資としての子育て(1)
【ジェッダ:アーイシャ・ジャアファリー】
現代社会の発展により、家族関係のあり方は、かつてのそれと異なってしまった。ほとんどの父母が異なるレベルの教育と文化を受けてきたからだ。こうした文化は、子供たちの前に知識や平穏の灯となれる。また言うまでもなく、父親が子供たちの心理的な望みを年齢ごとに理解するきっかけにもなり、こうした理解によって誠実な父子関係の構築が可能となる。
子供たちの望みは「自由」ではない。「自由」を求める子供もいるが、それは常識の範囲内でのことだ。ほとんどの子供は、自分に自信をつけ、自ら人からの尊重を得なくてもいい場を必要としている。また親子の間に信頼の橋を架け、お互いに理解しあうことも重要だ。この橋があることで、子どもたちは自分の問題、また心や気持ちの中で自分が何を思っているかを父親に友達のように伝えることができる。
家族による監視は、お互いがコミュニケーションを取る結果として、父子の関係を強くめる1つの手段になるかもしれない。このコミュニケーションが肯定的なもので、高圧的、否定的な要素と交わらなければ、時間と共にしっかりとした関係が根付いていくだろう。また良い側面を伝える上で、お互いにとって適切な説明をしていくことで、この関係は根付いていく。というのもしばしば子供は、実際には否定的なことを肯定的に感じてしまうからだ。
4人の息子の母であり主婦のアーリヤ・アブダッラーさんは、子供にはこうした強い監視と父親の権威に対し、二つの解決策があると言を強める。1つ目は反抗である。反抗は両親と子供の関係に明白な障害を生む。この障害は大きくなり、長期に亘って広がっていく。子どもにとってのもう1つの解決策は最悪のもの、つまり服従である。服従は両親と子供の関係において別種の障害であるが、これは後に思い込みとなり、目に見えるものでもなく無意識のものとなる。むしろ反対に、父親はこのような障害を繋がりであると考えるが、実際には障害が、非常に分厚く存在しているのだ。
(2)に続く
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( 翻訳者:加納真理佳 )
( 記事ID:44602 )