貨物船衝突のヤルの調査進む「崩壊寸前」
2018年04月09日付 Hurriyet 紙


ボスポラス海峡で土曜日、マルタ船籍のヴィタスピリットという名の貨物船が衝突したヘキムバシュ・サーリヒ・エフェンディの海辺の邸宅 (ヤル)に関係し、イスタンブル第6文化財保存地域委員会局の二人の調査員が昨日調査を開始した。事故後基礎を揺さぶられ、壁に大きな損傷が見られたヤルが、海へまっすぐ滑り降りていたことが明らかにされた。さらにヤルのレストラン側にあった耐力壁がひしゃげていることが明らかにされた。ボスポラス海峡公共事業局の調査員は、ヤルの所有者に滑りと倒壊に対する処置を取るための活動に許可を与えた。

■船底が破壊されたならば

 事故を考察したトルコ人ガイド船長協会会長で、かつバフチェシェヒル大学ボスポラス海峡研究センターのサイム・オーウズルゲン所長は、「事故はとても軽く済んだ。もし船底が壊れ、燃料が漏れ出していたとしていたら、今日はボスポラス海峡の深刻な環境汚染について話すことになったろう」と述べた。事故について誰にもできることは無かったとしたオーウズルゲン所長は、次のように述べた。

「船は12マイルほどの速度あり、20キロメートルほどの速度に相当する。5万トンに近い重量があることも考えると、この力を抑える力はあの距離ではほぼ無理である。『碇を投じればコントロールできた』といった議論がなされているが、あのような状況ではいかなる船長も碇を投じる勇気は見せられないと考える。なぜならば、背後から来る流れがあり、碇を投じればその流れで前後が入れ替わり、その時は船尾が岸に衝突してしまうからだ。船のこの場所には機械室、そして燃料タンクがあるさらなる空の空間があった。これはさらに大きな困難の原因となりえた。」

■ギリシャの経営陣:大変遺憾である

 ヤルに衝突したマルタ国籍のヴィタスピリットという名の貨物船の所有者とみられるギリシャの会社、「ヴィタ・マネージメント」会社は、事故について遺憾であると述べた。会見では船がメインマシンの問題によってルートから外れたと明らかにされる一方、救助についてトルコ関係者へ感謝の意を表した。

■事故は違法を明らかにした

 ファーティフ・スルタン・メフメト大橋下を通過する際に、乾式貨物船が由緒あるサーリヒ・エフェンディのヤルへ衝突した光景が報道されると、共和人民党所属のイスタンブル広域市議会のメンバーは、ヤルに隣接するラジヴェルト・ウスクムル魚料理レストランが杭を打ち込んで海に向けて拡張されているのを確認した。共和人民党メンバーのヒュセイン・サー、ナディル・アトマン、デニズ・エルズィンジャンは、イスタンブル広域市に属するボスポラス海峡公共事業局と、イスタンブル第6文化財保存地域委員会局へ違法が増していると報告した。共和人民党メンバーは、告発について次のような問いを投げかけた。「問題の不動産、区域では、保存地域委員会局へ問い合わせる必要がある。不動産に関しあなた方とその他の機関によって、許可に反する建築に対する対処は行われたのだろうか。行われたのならば、検察へ告発されたのか。」

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( 翻訳者:森彩音 )
( 記事ID:44637 )