パレスチナ:ガザ地区境界の「帰還のキャンプ」で続く民衆行動(2)
2018年04月11日付 al-Quds al-Arabi 紙

■外務省:国際社会は占領者の罪への加担を黙認
■保健省は外科手術の必需品不足を報告

【ガザ:アシュラフ・フール】

■行動、そして平和性の強調

これらの活動の一部として、若者たちは「占領者の旗を燃やす金曜日」と名付けられた金曜日(13日)に向けて、ここ2日間準備を行ってきた。占領軍の目前で多数のイスラエル国旗を燃やす者がいた一方、昨日(10日)には空中にバルーンをあげた人々もいた。バルーンにはパレスチナ国旗が付けられ、ガザ地区から占領地へと空を移動した。

これと時を同じくして、活動への参加者たちはハーンユーニス市の東方に位置するキャンプにある拡声器を使って、境界線上に駐屯しているイスラエル兵たちに直接呼びかけた。

活動家たちは拡声器を通して、軍事監視塔や砂丘の後方に潜伏するイスラエル兵たちに多くのメッセージを向けた。その中で、ある若者は、狙撃用ライフルを用いて度を越した意図的な殺人をここ数日間行ってきた兵士たちに対し、アラビア語で次のように述べた。「座り込みでは、我々は、平和的な人々だ。暴力は使わない。」

別のメッセージでは、イスラエル兵に対し、活動への参加者に向けた実弾発射を控えるよう呼びかけた。「我々の中には年配者や女性、学生や教師、肢体不自由者や特別な支援を要する者がいる。我々に発砲するな。」

これらの地域のデモ参加者らもまた、イスラエル兵らに対して活動の目的を表明した。デモ参加者らは、これらの活動が国連決議の適用に向けた合法的なものであると述べた。イスラエル兵らに対し、自らの行為に対する責任を被らないためにも、殺人や発砲を呼びかけているイスラエル指導部による決議を適用せず、自らの頭で判断するように呼びかけた。

この活動の主催者らは、これらのメッセージは、境界で行われる活動の「平和性」を強調するためにイスラエル兵らへ伝えられたと述べた。また、主催者らは、今後数日間これらのメッセージは繰り返し伝えられることだろうと述べた。

一方、境界の地域では若者とイスラエル兵の対立が多発した。兵士らはデモ参加者に向けて実弾の発射や催涙弾の投てきで応じた。

(3)に続く

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( 翻訳者:赤司萌 )
( 記事ID:44658 )