トルコ、総選挙は6月24日に―大統領制の施行に向け総選挙
2018年04月18日付 Hurriyet 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、解散総選挙を提案したMHPのバフチェリ党首と会見したのち、大統領府で発表を行った。エルドアン大統領は、大統領、及び国会議員の総選挙を、2018年6月24日行うことを発表した。
アンカラでは緊張がはしった。MHPのデヴレト・バフチェリ党首が昨日、解散総選挙を提案すると、今日は、重要な1日となった。エルドアン大統領とMHP党首は、今日、13時30分に大統領府で、約30分間会見した。会見ののち、ユルドゥルム首相やAKPの中央高等委員会のメンバーと会合をもった。会見は伸び、当初、15時30分と発表されていた会見時間は遅れた。エルドアン大統領は、15時53分に大統領府で、カメラの前にたった。
「今日、MHPのバフチェリ党首と非常に有益な会合を持った」という言葉で会見を始めたエルドアン大統領は、これまでもバフチェリ党首と何度か会見し、トルコの内外の問題について、意見交換をしたことを明らかにした。
エルドアン大統領は今日の会見で、今日は、バフチェリ党首と非常に広汎な問題について意見交換をしたとし、「この中で、昨日、バフチェリ党首が、トルコ大国民議会の代表演説で述べた国会議員と大統領選挙を早めるという提案についても検討することができた」と述べた。7月15日クーデター未遂が政治に新しい時代を開いたとし、次のように続けた。
「国民がクーデターの日に示した勇気を決して忘れることはない。クーデター後29日にわたって行われた『民主主義の番人』運動は、国の独立と安定を守る意思のシンボルとなった。2016年8月7日に、イェニカプでの、何百万の市民が参加した、あの大集会は、国民が我々政治家へ与えたメッセージを、明確にしめしていた。実際、4月16日の国民投票へのプロセスも、国民が我々の前に開いたこの路線の上でできたきたものだ。大統領として、個人ととしても、また党としても、長いこと主張してきた「統治システムの変更」を、そこでもバフチェリ党首の先導と支援のおかげで、4月16日に実現することができた。これにより、憲法改正と、大統領制に関する決定は、今後行われる最初の選挙ののち、施行されることになった。」
■「旧システムの問題点が、出ていく可能性がある」
エルドアン大統領は、それゆえ、トルコが、現在、4月16日後のもやは「旧制度」と言い表されるシステムのもとで動いているとし、つぎのように述べた。
「大統領制と政府との協調した動きにより、深刻な問題はおこていないようにみえるが、旧制度の問題点は、様々な施策のすべてで目の前にあらわれる可能性がある。にもかかわらず、これまでの我々の選択は、国民にした約束に従い2019年11月の総選挙まで、歯を食いしばっていこう、というものだった。しかし、シリアでおこなっている越境作戦、シリアやイラクに源をもち我が国でおきている歴史的重要性をもつ出来事は、トルコを、一刻も早く、この不確定さを乗りこえなくてはならないという状況においこんだ。国の将来に向けた決定をより強力に行い、実施に移すためには、新システムへの移行を行うという緊急性が生じた。」
■「選挙は、2018年6月24日」
MHPのバフチェリ党首が昨日行った解散総選挙の呼びかけを、こうした状況も配慮し、関係各機関で詳細に協議したとするエルドアン大統領は、「結果として、トルコが直面している状況を考え、この解散総選挙の提案を前向きに検討することが必要だとの結論に、皆で、到達した。もう一度繰り返すなら、トルコが直面する内外の問題の困難さは、総選挙がもたらす不確定さを一刻も早く取り除く必要性をもたらしている。シリア情勢の動きは急であり、マクロ経済の均衡から大きな投資にいたるまであらゆる問題で決定をくださなくてはならないこの時期に、選挙を、トルコの課題から一刻も早く取り除くことが必要だ。このため、今後の選挙へ、一致団結して立ち向かうという点で一致したバフチェリ党首との会見の結果、選挙を、2018年6月24日に行うことを決定した」と述べた。
大統領選挙と国会議員選挙を、2018年6月24日に行うことを決めたと繰り返したエルドアン大統領は、「AKPとMHPの国会会派として、これに必要な法プロセスをすぐに開始する。同じく、高等選挙機構も、選挙の準備をすぐに開始する。この決定が、トルコと国民、そして我が党ににって、いい結果をもたらすことを神に祈っている」と述べた。
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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:44672 )