イラク:「ダーイシュ」メンバーに死刑などの判決
2018年04月19日付 al-Hayat 紙


■イラクで「ダーイシュ」309名に死刑

【バグダード:本紙】

イラクの法廷はこの数か月、「ダーイシュ」(イスラーム国)に所属していたとの理由で、外国人約100名を含む309名に対して死刑判決を、その他の人々に終身刑を下した。

この判決は、テロ事件を扱う二つの法廷で下されたもの。そのうちの一つは「ダーイシュ」が宣言していた「カリフ」国家の「首都」と目されるイラク北西部のモスル市に近いテルカイフ郡にある。もう一つは、バグダード中央刑事裁判所のなかにあり、外国人、とくに女性の裁判を担っている。

司法筋によると、バグダードでは年始以来、「ダーイシュ」に所属していたとして、女性97名に死刑判決、185名に終身刑、15名に禁固3年、1名の女性に禁固1年の判決が下された。なお、有罪判決を受けた者の大半がトルコやアジア諸国、旧ソビエト連邦の諸共和国出身である。また、一昨日には、ドイツ人女性に死刑判決、フランス人女性に終身刑が下された。

イラクの法廷は、モスル解放後に同市で逮捕された構成員のうち815名の容疑者に対して判決を下したことを明らかにした。このうち212名に死刑が下されたという。また、最高司法評議会の報道官であるアブドゥッサッタール・ビールクダール判事は声明のなかで次のように述べた。「ニーナワー連邦控訴裁判所の刑事法廷は、昨年半ばにモスルが解放され、生活が復旧して以後に結審した再審請求の数と、その中で出された判決の内訳を公表した」。加えて「統計データによると、刑が確定した者の数は815人に達し、うち死刑判決の数は212件、終身刑については150件に達したことが明らかになった」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:源島菜月・原百恵・内山莉緒 )
( 記事ID:44675 )