6月24日に行われる早期選挙で、共和人民党(CHP)の大統領候補が誰になるのかという問いに答えが出された。非公開の党会議における投票の結果、ムハッレム・インジェ氏がCHPの大統領候補となることが決定した。クルチダルオール党首も、公式にインジェ氏の擁立を宣言した。
CHPの大国民議会グループは、大統領候補の擁立を公式に宣言するために、ケマル・クルチダルオール党首が議長となってトルコ弁護士会ゲストハウスで非公開の会議を行った。会議には国会議員110名が参加し、CHPの大統領候補にヤロヴァ県選出の国会議員であるムハッレム・インジェ氏を擁立することを決定した。
アフメト・タネル・クシュラル・スポーツコンプレックスはCHP党員で満員となった。CHPのクルチダルオール党首は、演壇に登り、インジェ氏の名を公式に宣言した。
クルチダルオール党首の演説の要旨は以下のようである。
「1923年10月29日、我々は共和国を建国した。抑圧され、虐げられているすべての民にとって手本となった。今我々は2018年、21世紀にいる。 [2015年]7月15日のクーデタ未遂事件の後、トルコはそれまでと異なる時代に突入した。なぜ共闘を求めているのか、と人々は問う。我々は、足切りを乗り越える共闘を求めている。すべての政党が参加する、共闘を。選挙権の前に横たわる障害を取り払うことを望んでいる。足切りを乗り越える共闘が実現すれば、すべての国民が望んだ政党に投票できる。民主主義を発展させるために、我々は共闘を求めている。政党は国益のために一致団結すべきである。この国の分裂を妨げるために共闘を望んでいる。この国で落ち着いて生活するために、我々は共闘を求めている。ここから、すべての政党に対してこの呼びかけを行っている。
素晴らしい日々が、快晴の日々が訪れるだろう。バイクを青空にまで駆ろう。6月25日、神の許しのもとにこれを行う。選挙公約について話し合うために会議を行う予定だ。他人の真似事では政治家にはなれない。望むだけ真似ればいい。良心の自由を持つ世代を誰が育てるのか、教師だ。ある教師が、この問題を解決することを望んでいる。努力しようと望んでいる。ムハッレム・インジェ、かつての教師だ。ここに来るんだ、ムハッレム・インジェ。」
ケマル・クルチダルオール党首がその名を宣言した後、ムハッレム・インジェ氏は登壇し、以下のような演説を行った。
「6月24日、私は大統領になる。すべての人にとっての大統領になる。私は中立であり、この徽章をあなた方に預ける。目標は、50%+1で当選することだ。」
クルチダルオール党首は、インジェ氏の襟にトルコ国旗の徽章を着けた。
■アンカラで一部の道路が封鎖の予定
CHPの大統領候補擁立に伴う集会のため、首都アンカラでは一部の道路が封鎖される。
アンカラ県庁の書面による発表では、安全措置によって11時から16時の間、ジュムフリイェト通りのウルス広場からバルトゥハーネ交差点の間で両側車線が封鎖される。
また、大統領候補の擁立に伴い、5月4日から9日の間、有権者と関わる郡や県の選挙委員会で署名が行われるため、5月9日水曜日23時までの間、シュトラツブルグ通りからアタチュルク通りの間の側道(県選挙委員会前の側道)が片側通行となる。
■ムハッレム・インジェとは誰なのか?
ムハッレム・インジェ氏はCHPの元会派副代表であり、1964年5月4日にヤロヴァ県エルマルク村で生まれた。ムハッレム・インジェ氏の母はゼキイェ、父はシェリフという名だ。ムハッレム・インジェ氏はウルキュ・インジェ氏と結婚し、サーリヒ・アルダという名の息子が1人いる。ムハッレム・インジェ氏は初等・中等教育をヤロヴァ県で修了した。高等教育では、ブルサ・ウルダー大学ネジャティベイ教育学部物理化学教員課程を修了して卒業した。
ムハッレム・インジェ氏はかつて、CHP会派副代表職を務め、現在ではトルコ大国民議会で議員を務めているが、物理教師や校長として多くの高校でも務めた経験があり、また私立の予備校でも講師として勤めた。
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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:44744 )