中央銀行による先々週の金利の引き上げにもかかわらず、世界的な展開と高いインフレ、トルコ特有の不安によって為替と金利で急激な上昇を先週経験した。1ドルが4.2902リラと歴史的な高値を記録する一方、10年債利回りはここ2日間で0.9%上昇した。
金融関係者たちの予想を上回るインフレデータ発表の後に、再び中央銀行に注目が向けられるとされる中、ロイター通信によると市場では6月7日の金融政策審議会の決定を待たずに対策が採られうるという見込みが非常に強まった。
過去の例を基に、為替の流動性を高める措置と恐らく部分的に象徴と特徴づけられることになろう諸々の対策を近々中央銀行が講じる、と金融関係者の間で予想が高まっている。
■ドルはなぜ高騰したのか
トルコリラは、最近S&Pの信用格付けの低下とインフレ懸念を始め、新興国の通貨の中で悪い点で際立っている。年初から今までトルコリラの対ドル価格の低下は二桁に及ぶ中、金融関係者たちはこのドル上昇には多くの要素が関わって影響していると明らかにしている。
金融関係者たちは、トルコリラ価格の低下とドル価格の世界的な高騰、S&Pの信用格付けの低下、アメリカの金利の3%への上昇、原油価格の高騰、選挙前の拡張政策、最新のPMIデータが経済分野で期待された成長の減速の開始を示していること、高いインフレと経常収支の赤字を指摘している。
特にインフレの予想以上の悪化、S&Pの決定、対ドルにおける厳しい推移は、トルコリラの下落で主な役割を果たしている。
木曜日に発表され、予想以上に悪かったインフレデータは、その前に1ドルが4.1740リラで取引されていたドルを4.29リラまで引き上げ、先週4.23リラ以上で取引を終えていた。
今週を見てみると、同程度の動きを見せており、1ドルが4.23リラで取引されている。1ユーロは5.06リラである。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:44760 )