■スィディブジド県でチュニジア警察とデモ参加者が衝突
【チュニス:ムハンマド・ヤーシーン・ジラーシー】
スィディブジド県において昨日、チュニジア警察とデモ参加者の間に激しい衝突が起きた。民間人数十人が負傷し、学校が閉鎖された。
チュニジア中部のスィディブジド県ジルマ町では、警察がデモ参加者を強制排除するために催涙弾を使用した。一方で、デモ参加者は、井戸に電気を通す作業を止めようとした。あるデモ参加者が『ハヤート紙』に述べたことによれば、これは「住民に対して当局が、飲用や農業用の井戸の掘削をできないようにしている一方で、沿岸地域に送るために彼らの地域内の水を乱用していること」を住民が拒否しているからである。
催涙ガスを大量に使用したために、デモ参加者らは気絶し、地域の病院へ運ばれた。一方で、デモについて取り調べをするために、治安部隊は多くのデモ参加者を逮捕し、彼らが仕事を始めるのを禁じた。
デモ参加者は昨日、ジルマ町の幹線道路を封鎖し、ゴムタイヤに火をつけた。同様に、地元住民は、子供達を学校に通わせず、そのために教育機関は休校することになった。また、治安部隊と住民の衝突により数十人が窒息状態になったことを受けて、地元の労働組合は本日、ゼネストを実行すると決定した。
スィブスィー大統領は昨日、政府を支持する政治的社会的な関係者の会合の冒頭で、「カルタゴ文書の署名者会合において最重要なのは、政府的政策を実行する政府についての合意ではなく、実行される政策について合意することである」と述べた。
また大統領は、内閣改造を基本事項だと見なしておらず、「全関係者は、特に経済と社会の分野において、政府の優先事項を把握する必要がある」と述べた。これは、カルタゴ文書(ユーセフ・シャヘド政府の政治的拠り所である)に署名し参加した政党や社会組織の会合に臨席した際の言葉である。。
スィブスィー大統領は選挙についても言及した。選挙に関して論争があるにもかかわらず、その実施自体は前向きなものだとみなしている。加えて、「選挙の実施は、チュニジアが民主化路線を遵守するという、世界に向けたメッセージである」と述べた。
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( 翻訳者:糸山沙也香、金杉知紀、横手稜太朗 )
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