ノーベル賞経済学者、トルコ経済に警告
2018年05月24日付 Cumhuriyet 紙


ノーベル賞経済学者、ポール・クルーグマン氏はトルコ経済と新興市場について評価した。クラグマン氏は、トルコ経済を「下げ止まらない状況にある」と表現した。

ノーベル賞経済学者であるポール・クルーグマン氏は、ツイッターに「トルコ経済は下げ止まらない状況にある」と投稿した。ニューヨーク・タイムス紙に定期的にコラムを掲載しているクルーグマン氏は、ツイッターで「1997年の政党のようになるのだろうか。トルコは全く下げ止まりを見せない状況にある」とコメントした。

クルーグマン氏は同時にアルゼンチン経済についても評価し、「アルゼンチンも激しい金利上昇にもかかわらず良い印象はみられない。企業債務も増加している。債務の大半はドルである」と述べた。

トルコで1997年におきた経済危機に似たものが再び起こるのではないか、と述べる有名な経済学者は、「国は発展しているが通貨は暴落し、企業債務は増加いている。経済への圧力は強まり、レートは高くなり始めている」

■「トルコは大きな経常赤字を抱えている」

数字は以前ほど良くはみえない。トルコは大きな経常赤字を抱えている。他方で世界は答えを出す準備はできておらず、ヨーロッパでは金利はゼロであり、アメリカの金利も低い」と述べた。

クルーグマン氏は新たな世界恐慌を危惧してはいないことを述べ、「新たな世界恐慌を感じているのだろうか。まったく違う。かねてよりこのような兆しはなかったと言っていたのだ。今はこうは言えない。少し不安な点がある」と話した。

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( 翻訳者:庄原茉美 )
( 記事ID:44827 )