■百科事典『私たちの国パレスチナ』が今秋出版される
【本紙】
パレスチナ研究所は歴史家ムスタファー・ムラード・ディバーグの百科事典『私たちの国パレスチナ』の復刊に力を尽くしており、11月初めにワリード・ハーリディー教授の序文を添えて出版される予定である。
ムスタファー・ムラード・ディバーグはこの百科事典の一部、あるいは大部分を1948年以前にパレスチナですでに著していた。彼は様々な地区に住みパレスチナの地理を詳細に知るため、イギリスの委任統治時代のパレスチナで、様々な役職に就いていたことを百科事典に役立てていたのだ。
同氏の百科事典全11巻はベイルートで「ダール・タリーア」から出版されていたが、出版に際して第1巻『私たちの国はパレスチナ』第1章の前書きには次のように記されている。「筆者は第1巻第1章をパレスチナで1947年に出版したが、その後ナクバが起こり、小さな船でヤッファからベイルートへ移住している。筆者は(船上に)小さな鞄を持ちこんでおり、その中には自身の著作『パレスチナの歴史とその地理について』の6000ページにも及ぶ原稿があった。そしてそれは、資料集め・章立て・執筆に10年以上の歳月を費やした著作であった。しかし、船は激しい嵐に遭遇したため乗客は荷物を軽くしなくてはならず、船員の1人がその鞄を没収して海へ投げ込んだのだ」。
(後略)
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( 翻訳者:加藤璃空 )
( 記事ID:44903 )