HDP票、決選投票ではどこへ?
2018年06月19日付 Cumhuriyet 紙
人民の民主主義党(HDP)の共同党首であるセザイ・テメッリ氏は、エディルネ刑務所に投獄されている共和国大統領候補者セラハッティン・デミルタシュ氏の、昨日トルコテレビ・ラジオ協会(TRT)で放送された選挙放送の演説を論評する中、「デミルタシュが私たちを殺すぞと脅した」とする内務大臣スレイマン・ソイル氏に返答をした。テメッリ氏は、以下のように述べる。「彼ら全員に治療の必要性があります。彼ら用の病院を設け、すべてにMRを設置します。何が脅迫でしょう、国民を投票に呼びかけているだけです。礼儀をわきまえてことを進めるべきです」と。
HDPのセザイ・テメッリ共同党首は、ケペス郡にあるトゥルグト・オザル・スポーツサロン横にある選挙演説場で党員に向けて呼びかけた。テメッリ氏は、6月24日、HDPの前に立ちはだかる得票率制限を突破してみせると述べた。HDPが選挙期間中に攻撃を受けたと話すテメッリ氏は、「すでに君主(エルドアン)は丸裸、誰も遊戯には参加しないでしょう。そして私たちの票で君主の遊戯は終わりを迎えるでしょう。まず、コバーニー(アラビア語ではアイン・アル=アラブ)から嘘が始まりました。2014年に起こったことを、あたかも2015年に起きたかのように見せたのです。彼は『コバーニーは征服されるだろう』と言いました。コバーニーは征服されませんでしたが、代わりに6月24日にあなたが負けるのです。コバーニーに対する私たちが提出した12の質問主意書を、公正発展党(AKP)は却下したのです。ヤースィン・ボルを利用しました。そこにいた彼らはすべて私たちの同胞でした。しかしあなたたちは死者までも分別したのです」と話した。
■どこに武器を伴った選挙活動があるというのか
人間の死によって興奮を期待していると強調するテメッリ氏は、以下のように続ける。
「アフリーンで満足しなかったので、さらにカンディル作戦が続きました。これもまた十分ではなく、そして次に私たちの同胞に対して攻撃を行いました。どんな人間も、民衆を互いに攻撃はしません。攻撃者のグループは同じで、写真もあります。効果がないとスルチ事件が起こりました。4人が亡くなり、人々の目を見ながらまたも嘘をついたのです。国内で国民同士が戦いあえと扇動し、嘘をつく内務大臣がいます。スルチでは、皆全てを知っています。まず中小業者訪問が行われ、そして武装集団が送り込まれました。どこに武器を伴った選挙活動があるのでしょうか。一家族から3人も。彼らを罪人かのように見せるのです。この3人は病院で殺されました。監視カメラは壊されましたが、データは残っています。どのように殺害されたのか、解剖結果はあるのに提出しません。問題は犯罪者を捕まえることではなく、HDPに得票率制限を超えさせないことなのです。無実の人々の命を奪っているのです。この与党から国を救うことは私たちの責務と言えるでしょう。」
■彼ら全員に治療の必要性があります。
テメッリ共同代表は、共和国大統領候補者セラハッティン・デミルタシュ氏の昨日TRTで放送された選挙放送の演説を論評した。「内務大臣スレイマン・ソイル氏も放送を見たと聞き、嬉しいです。見れば態度を改めると思っていました。しかし彼は『デミルタシュ氏の精神状態は良いように思えませんでした』と述べました。精神状態を理解するためにはきちんとした精神状態であることが必要です。彼はデミルタシュ氏の『[与党側の]投票要員がいる』という言葉にとても憤慨したようです。6月24日にこうなるでしょう。『デミルタシュが私たちを殺すぞと脅した』と彼は言います。彼ら全員に治療の必要性があります。彼ら用の病院を設け、すべてにMRを設置します。何が脅迫でしょう、国民を投票に呼びかけているだけです。礼儀をわきまえてことを進めるべきです。そうしないためにあらゆる脅迫をするのです。」
■決選投票に進む野党候補を応援する
6月24日、民主主義が議会多数を獲得すると述べるテメッリ氏は、「民主主義勢力は決選投票をももたらすでしょう。トルコで民主主義と平和を望む人々、そして 『独裁体制に反対』とする人々が一つになりました。私たちは得票率制限を突破し、あなたたちは議会から出て行くのです。議会において多数派は私たちとなるでしょう。決選投票に進む野党候補を一丸となって応援します。その野党候補がデミルタシュ氏ならばデミルタシュ氏。インジェ氏ならインジェ氏を応援するのです。ただし、第一次投票では自分の候補を応援するのです」と話した。
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( 翻訳者:西山みなみ )
( 記事ID:44953 )