第27次国会、始まる―多彩、多党、不明だらけ
2018年07月07日付 Cumhuriyet 紙


トルコ大国民議会は昨日、興奮を呼ぶ、多彩で、2002年選挙以来の最多党からなる新しい雰囲気のなか、「見通し全く不明」な新体制への疑問符を伴いながら、第27次国会の幕を開けた。

トルコ大国民議会は昨日、興奮を呼ぶ、多彩で、2002年選挙以来の最多党からなる新しい雰囲気のなか、「見通し全く不明」な新体制への疑問符を伴いながら、第27次国会の幕を開けた。興奮さめやらぬ新議員らの家族や子息らも集まって、まるで学校の校庭の様相を呈したトルコ大国民議会では、大統一党と至福党も、長年の白を経て久方ぶりに議席を得る機会を得た。ここ数年は、国民の民主主義党(HDP)に代表されるクルド政治運動の流れを汲む議員らの「宣誓問題」に焦点を当てられていた議会だが、昨日は、「変化と新体制」が何をもたらすのかという疑問に対する回答を探る雰囲気だった。2016年4月16日の国民投票で採択された憲法に基づいて、共和国大統領選挙と同時に行われた総選挙で議席を得た議員らは、昨日、宣誓をし、任務を開始した。

選挙への準備が万全ではなかった国会では、あちらこちらに、修繕工事のあとが見える。今期は若手議員が多いため、またその家族が押し寄せたため、宣誓式の国会内や議事堂の中庭でも、珍しい光景を目にすることができた。というのも国会内では、テーラーメイドのスーツを纏った議員に代わり、腕にだいたり手をつないだ子供たちとともに、議員の宣誓を待つ家族らが大勢いるのが目についたからである。

■議員バッジの言葉

HDPのバルシュ・アタイ議員、エルカン・バシュ議員、アフメト・シュク議員は、「議員バッジ」を受け取らなかった三名である。アタイ議員とバシュ議員は誓いの儀式で襟元に、トルコ共産党(TKP)創設者であるムスタファ・スーフィと、トルコ労働者党(TIP)のベヒジェ・ボラン党首のバッジをつけて姿を見せた。ちなみに、ここ数年、最も興味を集めていたのは、民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首とHDP議員が握手をするかしないかだった。そして今回の目玉は、善良党議員とバフチェリ党首の「初めての接触」だった。MHP内で長年、政治活動を行ってきた善良党のコライ・アイドゥン副党首が、宣誓後、MHPデヴレト・バフチェリ党首の手を握り、立ったままで交わした直接の言葉は、最も多くシャッターが切られた光景となった。

■法律家という伝統に終止符

与野党が最も関心をもっていた問題の一つは、AKPのトルコ大国民議会議長候補が誰になるかということである。夕方頃に、ビナリ・ユルドゥルム元首相が新体制における第一回トルコ大国民議会議長となる方向がAKPから示され、事態が明らかになった。エンジニア出身のユルドゥルム氏が議長に選出されると、公正発展党(AKP)政権期の議長職を受け継いできた法律家議長の伝統にも終止符が打たれることとなる。
ユルドゥルム議長に寄せられた最初の感想は、もし彼が選出されれば、議会の「緊張緩和」の役割を果たすだろうというものだった。

■7政党からなる議会

第27次議会の最重要ともいえる特徴の一つは、AKPが政権についた2002年以来の議会において、初めて7つもの政党が同時に議会に参画することである。5つの政党グループ以外に、AKPのリストから選出されたムスタファ・デスティジ党首率いる大統一党、そして、共和人民党の系列で議席を得たジハンギル・イスラーム議員とアブデュルカーディル・カラドゥマン議員は、長年の空白を経て初めて議会で至福党を代表する。

■議会で相変わらずの…

議会で4期もの間、変化のない唯一の伝統は「逮捕中の議員」の存在である。再選され、議員特権を獲得したにもかかわらず釈放されていないCHPのエニス・ベルベルオール議員(イスタンブル選出)、また、選出後に一度釈放されたが再び逮捕されたHDPのレイラ・ギュヴェン議員(ハッキャーリ選出)は、新しい会期を刑務所で迎える議員である。

最後まで、正規の議長選出までの間、議長を務めるかどうかがはっきりしなかった(議会最年長の)CHPのアンタリア選出議員デニズ・バイカル氏は、体調不調を理由に宣誓式を欠席した。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:45035 )