エルドアン大統領政権発足、新閣僚リスト発表
2018年07月09日付 Milliyet 紙


大統領制度の最初の大統領であるエルドアン大統領は、新しい統治体制の最初の内閣を発表した。新しい内閣のメンバーは、本日午後3時に、トルコ大国民議会(TBMM)で宣誓する。新内閣に選抜されたメンバーは以下の通りである。

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、昨日の宣誓と大統領府における就任式の後、夜に、バジェッテペで行われた記者会見で、カメラの前に姿を現し、16人の新しい閣僚を発表した。エルドアン大統領は、会見の後、大臣の名前を一人一人読み上げ、そばに呼んだ。午後9時30分に行われる予定だった発表は、大臣となる人々への報告と彼らを大統領府建物に召集するために1時間半遅れて始まった。

エルドアン大統領は、予想に反して、一人の人物を補佐として任命し、最後に廃止された首相府で首相府次官を務めていたフアト・オクタイ氏を副大統領に選んだ。エルドアン大統領は、内閣へ議会から4人を任命した。法務大臣のアブデュルハミト・ギュル氏、外務大臣のメヴリュト・チャヴシュオール氏、内務大臣のスレイマン・ソイル氏は留任する予定だ。前エネルギー天然資源大臣のベラト・アルバイラク氏は分野を変更し、国庫財務大臣となった。経済のリーダーであるとみなされている地位にアルバイラク氏が就いた一方で、長年この任務を行ってきたメフメト・シムシェキ氏は、初めて内閣のメンバーから外れた。エルドアン大統領の側近中の側近として最初に名前の挙がる、首席顧問のムスタファ・ヴァランク氏は産業技術大臣に任命された。

■アカル氏入閣のサプライズ

7月15日のクーデタ未遂事件の間に、FETÖ(フェトフッラー系テロ組織)のメンバーによって人質にとられ、このプロセスの後に、テロとの戦いとジャラブルス、アルバーブ、アフリーン作戦において、大きな成功を示した参謀総長のフルシ・アカル陸軍大将も入閣者となった。国防大臣となるアカル氏の入閣は、驚きによって迎えられた。1年の任期が残っているアカル氏が国防大臣となることは、アメリカ合衆国タイプの大統領制における安全保障構造になぞらえられた。

■教育技術者

エルドアン大統領が国民教育省と保健省を特に重要視していることと、この分野において二人の人物と個人的に会ったことが分かった。以前、国民教育大臣のブレインと呼ばれた元教育委員会委員長のズィヤ・セルチュク教授とメディポル病院の所有者であるファフレッティン・コジャ氏が大臣の座に就いた。

■ペクジャン氏は感激していた

記者会見でフルスィ・アカル氏とムスタファ・ヴァランク氏に最も拍手が集まった事が注目を引いた。ヴァランク氏の名前が発表されると、広間にいた多くの大統領府関係者が、立ち上がって拍手した。通商大臣であるルフサル・ペクジャン氏が記者会見の最後に感極まっている様子が目撃された。大統領制における委員会やオフィスは短期間のうちに開かれる予定だ。

■新しい内閣に彼らはいなかった

前内閣には所属していたが、新しい内閣には入閣しなかった人々は以下のとおりである:
ビナリ・ユルドゥルム、ベキル・ボズダー、メフメト・シムシェキ、フィクリ・ウシュク、レジェプ・アクダー、ハカン・チャヴシュオール、ファトマ・ベチュル・サヤン・カヤ、オメル・チェリキ、ファルク・オズリュ、ジュリデ・サルエルオール、メフメト・オズハセキ、ニハト・ゼイベクチ、オスマン・アシュクン・バク、アフメト・エシュレフ・ファクババ、ビュレント・チュフェンクチ、リュトフィ・エルヴァン、ヌマン・クルトゥルムシュ、ナージ・アーバル、イスメト・ユルマズ、ヌレッティン・ジャニクリ、ヴェイセル・エレオール、アフメト・デミルジャン、アフメト・アルスラン

■内閣の最高齢

内閣の最高齢のメンバーは、参謀総長在任中に、国防相となった66歳のフルシ・アカル氏となった。内閣の最も若いメンバーは、39歳の労働・社会福祉・家族大臣のゼフラ・ジュムリュト氏だった。

■私たちは昼夜働く

エルドアン大統領は、記者会見で以下のことを述べた

バフチェリに感謝する:
7月15日クーデタ未遂事件以降、我々を助け、新しい統治システムの実現を可能としてくれたデヴレト・バフチェリ党首をはじめとするMHPに感謝する。

弁明の余地はない:
私たちや、私たちの後に来る大統領たちの行政上の職務における障害、不足という話題について、国民対して弁明する余地はない。もちろん、憲法と法律を要する改革を、議会で折り合いをつけて実行しなければならない。しかし、憲法が大統領に与える行政権とこれに関連する権限について、弁解する権利は我々にはない。国民に対する約束を実行するために大臣たち、職員たち、そしてその他の関係者たちとともに昼夜働くつもりである。

他の任命も行われる:
新しい構造によって、我々の省庁が、より効果的で迅速に行動できるようになることを信じている。議会から4名を内閣へ抜擢した。副大臣、政策委員会の副委員長と委員、執務機関の幹部や他の上級行政官の任命をできるだけ早く完了させる。

公務員まで行きわたらせるつもりだ:
新しい統治システムの改革を、理解をもって段階的に最も下位の公務員にまで行きわたらせるつもりだ。

■直前まで知らなかった

エルドアン大統領が発表した新内閣の大臣たちは、直前まで新しい役職を知らされていなかったこと、説明の数時間前、大統領府から電話がきて大統領府建物へ招待されたことがわかった。エルドアン大統領は、全ての大臣がベシュテペへ到着するのを待った後に新しい内閣を発表した。ケマル・オズチュルク記者がツイッターのアカウントで、通商大臣のルフサル・ペクジャン氏が空港で彼の隣にいるときに大臣となったことを知ったと述べている。


副大統領:フアト・オクタイ(前職は首相府次官)
法務大臣:アブデュルハミト・ギュル
外務大臣:メヴリュト・チャヴシュオール
内務大臣:スレイマン・ソイル 
国防大臣:フルスィ・アカル(前職は参謀総長)
国民教育大臣:ズィヤ・セルチュク(前職は教育者)
保健大臣:ファフレッティン・コジャ(前職はメディポル大学の理事長)
エネルギー天然資源大臣:ファティフ・ドンメズ(前職はエネルギー天然資源大臣補佐事務次官)
交通インフラ大臣:メフメト・ジャーヒト・トゥラン(前職は道路総局長)
環境・都市整備大臣:ムラト・クルム(前職は住居開発局(TOKI)局長)
農業・森林大臣:ベキル・パクデミルリ(前職は企業家)
文化・観光大臣:メフメト・エルソイ(前職は企業家)
青年スポーツ大臣:メフメト・ムハッレム・カサプオール(スポーツ・TOTO庁長官)
労働・社会福祉・家族大臣:ゼフラ・ジュムリュト・セルチュク(前職はKADEMアンカラ代表)
国庫財務大臣:ベラト・アルバイラク(前職はエネルギー天然資源大臣)
通商大臣:ルフサル・ペクジャン(前職はTOBB女性起業家委員会副委員長)
産業技術大臣:ムスタファ・ヴァランク(前職は大統領首席顧問)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:岩井美咲 )
( 記事ID:45043 )