エルドアン大統領宣誓、議院内閣制から大統領制へ移行完了
2018年07月09日付 Hurriyet 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は9日の16時43分、トルコ大国民議会(TBMM)で宣誓し、大統領制が公式に始まった。エルドアン大統領は宣誓式典後におこなった初めての会見で、「国民を前にして、すべてが本当に素晴らしかった。神の意があるなら、今後も素晴らしいものとなるだろう」と述べた。記者らの「あなたに対し、なんと呼びかければよいでしょうか?共和国大統領(Cumhurbaşkanı)でしょうか?大統領(Başkan)でしょうか?との質問に対し、「大統領と呼ぶことができる」と答えた。レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は宣誓式典の後、アタテュルク廟へ向かった。アタテュルク廟の特別記帳簿へ「祖国を拡大し、われわれの国家が崇高であり続けることを誓います」と記した。
エルドアン大統領を乗せた車列は国民の歓迎を受けた。同大統領をTBMMの入り口で大統領警護隊が出迎えた。エルドアン大統領の乗った車に対し、議会へ入るまでバラが投げられた。エルドアン大統領は16時43分にTBMMで宣誓し、大統領制が公式に始まった。
エルドアン大統領がおこなった宣誓は以下の通りである。
「大統領の権限によって、国家の存在と独立性、祖国と国民の不可分な統一性、国民の不変かつ無条件の主権の堅持、憲法、法の支配、民主主義、アタテュルクの原則と改革、政教分離の共和制の原理に則り、国家の平和と繁栄、国民の連帯、公正の意味の範囲内における、すべての人の人権、基本的自由を享受する理念から離れることはなく、トルコ共和国の栄光と名誉を守ること、高めること、そして、私に与えられた仕事を中立的におこなうため、私のすべての力をもって取り組むことについて、偉大なトルコ国家と歴史の前にし、私の名誉と尊厳にかけて誓います」。
■エルドアン大統領:大統領と呼ぶことができる
エルドアン大統領は、TBMMを出るとき、記者に対し最初の評価を行い、「国民の前で、すべてが極めて素晴らしかった。神の意があるなら、今後も素晴らしいものとなる」と述べた。記者の「あなたに対し、なんと呼びかければよいでしょうか?共和国大統領でしょうか?大統領でしょうか?」との質問に対し、「大統領と呼ぶことができるでしょう」と答えた。
■CHP、HDP、 İYİ所属議員は着席
エルドアン大統領は、TBMMへ入っている間、公正発展党(AKP)、民族主義者行動党(MHP)所属の議員は立ち上がって拍手をした。共和人民党(CHP)、人民の民主主義党(HDP)、善良党(İYİ Parti)所属の議員は、各自の場所で着席することを選択した。
■アタテュルク廟訪問
エルドアン大統領はアタテュルク廟の特別記帳簿に以下のことを書き込んだ:
「敬愛するアタテュルクよ、トルコは2018年6月24日にふたつの重要な選挙が成功裏に終わりました。新しい統治システムによって選ばれる初めての大統領の職務に私がふさわしいとみる国民は、TBMMの第27期国会議員も任命した。我々の共和国と民主主義のこの重要な転換期に、第12代大統領と大統領制システムの最初の大統領として、国家の統一、友好関係の強化、祖国の拡大、われわれの国家が崇高であり続けることを今一度、誓います。
閣下とあなたの友人が作り上げた次の世代が我々に委ねた共和国は、100周年の期間に目標を達成することを決意します。アッラーは私たちを辱めはしない、安らかに眠ってください」
■式典はどのように続くのか
アタテュルク廟訪問後、18時に共和国の大統領宮殿で任命式典が始まる見込みだ。19時30分になると、式典に参加した来賓への晩餐会が開かれる。レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は21時30分に行われる記者会見で新しい内閣を発表する予定だ。
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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:45044 )