女性たちは収穫されたアンズを日向に並べ、2-3日経ってから一つ一つ種を取り除き、また日干しする。
トルコで最も甘いアンズが育てられるというエラズー県バスキル郡で始まった収穫は、女性にとっても生活の糧となった。
最も良質なアンズが育つことで知られるエラズー県バスキル郡で収穫が続いている。6万ドニュム(1ドニュムは約920㎡)ものアンズ畑での収穫作業に、エラズー県内や周辺県からバスキル郡へ集まった季節労働者のほとんどは女性で、ここで生活費を稼いでいる。家計の足しとなるよう、日給50〜70リラで働く女性たちは、日の出と共に働き始める。集められたアンズを並べ、2-3日日向で休め、種を一つ一つ取り除き、干していく。
3人の子供をもち、夫の助けとなるために働いているというセミハ・クルチさんは、「この仕事に満足しています。女性の労働は悪いことではありません。つまり誰であろうと、ご飯代を稼ぐのに罪も恥もありません。働いて自立することは素晴らしいことです。それ程疲れてもいません」と話した。
アンズの収穫のためにやってきたというアイシェ・ゲディキさんは、「朝6時に家からシャトルバスで来ています。夕方17時半に仕事は終わります。仕事はとてもキツく、夜帰宅しても手の傷で料理ができません。通勤も1時間程かかります。賃貸暮らしで、生活は厳しいです。家計と夫の助けになるために働いています」と話した。
今年は25トン超のアンズ収穫を目標にしているという生産者の一人、アズィズ・コルクマズさんは、「去年は不作でした。今年は、雹やたくさんの雨が降ったので、しみやキズまみれです。きれいなアンズが出てくるのはまれです」と話した。
コルクマズさんによると、バスキル産の干アンズの糖分は、マラティヤ産の60〜70%だという。「つまり、バスキル産では酸化防止剤の添加量がより少ない干アンズが1ケースあたり4キロだとすれば、マラティア産だと3キロだ」との情報をくれた。
コルクマズさんは、朝早くから仕事を始めていると話し、「朝起きたら、前夜からシートに干していたアンズを集めて、ケースをトラクターに積みます。それから畑へ出て収穫し、またシートに並べて酸化防止剤を施します。2-3日日向に置いたあと、種を抜きます。そしてまた3-4日天日に干します」と語った。
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( 翻訳者:岩田沙知 )
( 記事ID:45082 )