アンヤリヤ5つ星ホテルで電気止められる―宿泊客騒動
2018年08月01日付 Cumhuriyet 紙


アンタリヤのマナヴガト郡にある5つ星ホテルで、前経営者の負債が原因で電気が停められた。停電は15時間に渡り、ホテルに滞在していた国内外の宿泊客の抗議を呼んだ。電気は、郡長と、現在ホテルを所有する企業の保証によって再開された。

この出来事は、真夜中に、マナヴガト郡のチョラクル地方にある5つ星ホテルで起きた。ホテルの電気は、以前のオーナーである旅行会社が抱えた総額28万リラの未払金のために午前3時に停止された。320室のうち250の客室が埋まっており、国内外の旅行客が大きな迷惑を被った。

ホテルの水は井戸から採取されるため、電気が停止されると同時に水の供給も停止したことは、宿泊客を激高させた。暑さでうだる中、ホテルには食べ物も飲み物もなく、部屋だけでなくプールやビーチも汚れやゴミまみれだったと主張する宿泊客らは、旅行代理店に連絡を取り、他のホテルへの移動を要望した。
ホテルのロビーや庭でスーツケースを手にして解決策を探す客がいれば、中にはプールや海へ繰り出す人々も見られた。15時間後、マナヴガト郡のムスタファ・イイト郡長が仲裁に入り、さらにホテルを買収した企業がこの負債を引き受け、支払いを保証した後、ホテルへの電力供給が再開された。

■「私たちの休暇は悪夢に変わった」

マナヴガト地方の他のホテルはすべて満室であったため、旅行代理店に他のホテルの手配を求めた客の大半は、この要望に応えてもらえなかった。一部の外国人観光客だけは、バスとタクシーで空室のあるホテルに移った。休暇を台無しにされたと訴える数人の宿泊客は、節約して貯めた4-5千リラをこの旅行に費やしたのに、この出来事のせいで台無しにされたと語った。

■「これは我々のせいではない」

代理店のオーナーでホテルの役員でもあるセバハッティン・ジョスクン氏は、今回の災難について、ホテル側には何の落ち度もないと語った。
「我々はこのホテルを非常に苦しい経営状況で受け取っており、多くの危機を乗り越えてきた。電気の停止は完全に我々の責任の外にある。以前の(ホテル所有者だった)旅行会社の電気料金28万リラの未払いを理由に、電力会社は午前3時に電気の供給を停止した。ホテルは全320室で、250室が埋まっていた。このうち150室には外国人旅行客が、他の部屋にはトルコ人旅行客が宿泊していた。多くの宿泊客が迷惑を被ったことになる。電気が無いためにホテルは様々なサービスを提供することができない状況に陥った。これらに起因する不便はあったが、しかし我々はこれらを完全に乗り越えた。そして今からは、我々のホテルではいかなる不便も起きないだろう。我々は今回の負債を引き受けた。電力供給は再開される。さらに、宿泊客が他から受けた不便を直ちに補償する。しかし、今回我々が受けた被害に関して、郡当局やTÜRSAB(トルコ旅行業協会)、あるいは軍警察から詳しい情報を集め、これ程の迷惑をかけた組織に対し、賠償を請求するつもりだ。」

■「騒動を残念に思う」

強い抗議を訴える宿泊客を落ち着かせるため説明を行った県文化観光局のエルダル・カチマズ局長は、不利益は何らかの形で解消されるとしてこう語った。
「電気に関する問題は解決されました。もう少ししたら電気が来ます。しかし、ここには旅行代理店の役員もいます。ご希望であれば、残り僅かですが周辺の空室のあるホテルへ皆さんをお連れします。このまま滞在し続けることもできます。もしどちらも納得いかないようであれば、代理店は皆さんに15日以内に代金を返金する責任があります。我々は今回の騒動を、少なくとも皆さんと同じくらい残念に思っています。」

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( 翻訳者:森彩音 )
( 記事ID:45162 )