高校入試(LGS)の設計者であり、今回の事件の後に免職された国民教育省(MEB)のムフテレム・クルト副事務次官の部下2名がさらに任を解かれた。この2名は2014年以降、学力検査評価総局コーディネーターとして勤務していたエルギュル・デンギズ氏と、問題作成・改善室のヒュセイン・ギュチ室長である。
国民教育省では免職が相次いでいる。前日には新高校入試システムの設計者であるムフテレム・クルト副事務次官と数名の局長が免職され、彼らについての調査が始まった。昨日もムフテレム・クルト副事務次官の部下2名がさらに解任された。免職されたのは、2014年以降、学力検査評価総局コーディネーターとして勤務していたエルギュル・デンギズ氏と、問題作成・改善室のヒュセイン・ギュチ室長である。
■新職員へ「成功を」
ギュチ室長の職務紹介には、「総局によって実施される試験で問われる設問を準備あるいは第三者に準備させ、試行し、安全に秘匿しておく」、「設問バンクを設置・発展させ、設問バンクの設置に向けたインフラ整備を行う」と書かれれている。高校入試の設問は難解すぎるとして激しい批判を巻き起こしてきた。ギュチ室長はHürriyet紙に次のように語った。「これは人事異動である。新しい職員の活躍を祈っている。公共サービスというのは信頼である。この点で私は非常に穏やかな心境で、幸せで喜びを感じている。今回の仕事に関し関係者らが私に寄せてくれた信頼を台無しにしたとは考えていない。また、私はアドバイザーとして仕事を続けている。」
■任命も始まる
また、免職された国民教育省の学力検査評価試験実施総局長であるバイラム・チェティン博士に代わり、同省で情報処理室長であるオズギュル・チュルク氏が任命された。チュルク氏の空いた椅子には同部署で情報マネジメントシステム室長のアフメト・サル氏が任命された。イノベーション教育テクノロジー (YEĞİTEK)総局長のビラル・トゥルナクチュ氏の任務は、エイユプ・タンユルドゥズ氏が引き継いだ。タンユルドゥズ氏の着任式での発言を要約すると次のようになる。
■手本となる先輩
「エルギュル・デンギズは、私にこの省への入省を勧め、室長としての職務を与えてくれた人です。彼からはコミュニケーションをはじめ多くのことを学びました。こうした理由もあり我々の関係は生涯続くでしょう。一つの仕事を始めることと同じくらい、完結させることも重要です。彼が今日、任務から退く際に私たちが見たこの景色は、彼が任務中、誇りをもって業務にあたっていた証拠です。彼は、公共の利益と職員の権利、業務に必要とされる責任感を示していました。彼はいかなる職権乱用にも関わっておらず、その姿勢でもって我々に手本を示してきた先輩です。」
■政府にダメージ与える指示はなかった
一方でトゥルナクチュ氏は、自身に関する疑惑について、「このプロジェクトでの物品購入に関し、私が政府に不利益を与えたというようなことは文章での報告もなければ、会計検査員からの口頭による質問もなかった」と述べ、基礎教育局長であるゲム・ゲンチオールの担当であることを強調した。
■「感謝している」
また、免職された学力検査評価総局コーディネーター責任者のエルギュル・デンギズ氏も、ヒュッリイェト紙への会見で次のように述べた。「4年間コーディネーターとして働いた。私はもともとは情報技術科の教員である。生徒たちのために少し時間を割きたいと思い、離職を希望していた。我々にとってはこの上なく正しい判断がなされた。感謝している。学力検査の仕事は今日までしっかりとなされ、同様に今日以降もきちんとなされると信じている。これまでのことで我々にはなんの問題もない。ただ新しい血が必要だった。」
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:45188 )