シリア:国連ESCWAは内戦の損失額を4000億ドルと試算
2018年08月10日付 al-Hayat 紙


■シリアの損失額は4000億ドル

【ベイルート:AFP】

国際連合は、7年以上続く破壊的な戦争によるシリアの損失額が約4000億ドルに達すると試算した。これは、国連西アジア経済社会委員会(ESCWA)の呼びかけにより、シリアと諸外国の専門家50人以上が参加してベイルートで開催された会議の最後に明らかにされたものだ。ESCWAは「破壊の規模」が3880億ドル以上にのぼるとしたうえで、この数字には、戦闘で殺された人々や住んでいた場所を離れた職人(技術者)などの「人的被害」は含まれないことを明らかにした。戦争によりシリアの人口の半分が移民や避難を強いられ、殺された人は35万人以上に登る。シリアの騒乱は、2011年3月に平和的なデモとして始まり、その後慢性的な武力紛争と化し、域内諸国や諸外国の介入によって複雑さを増した。2015年のロシアの軍事介入により、政府軍は軍事的に優勢となった。ESCWAはシリア情勢に関する詳細な報告書をこの9月に発表すると発表している。

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( 翻訳者:大西由莉 )
( 記事ID:45213 )