イスタンブルで行われた骨董品捜査で、ローマ皇帝ディオクレティアヌスが描かれた青銅硬貨、ギリシアの勝利記念硬貨、ペルシア王の霊廟から出土したといわれる珍しい金の宝飾品セット、博物館でも同様のものがないとされる幾何学的な青い文字で書かれている金で縁取られた約500年前のコーラン2個を押収した。中には骨董品屋も含む11人が購入者のふりをした警察に逮捕された。
密輸犯罪対策局文化自然遺産密輸担当捜査官チームは、一ヶ月の中で骨董品密輸業者と購入者のふりをして接触し、一連の捜査作戦を行った。
手に入れた高価なコーランを密輸業者が売りたがっているという情報を得たため、警察は購入者のふりをして密輸業者に接触した。待ち合わせ場所で警察たちは売買した後、正体を明かし、密輸業者の身柄を拘束した。15、16世紀に書かれたとされる、幾何学的な青い文字で書かれている、金で縁取られた手書きの2個のコーランを捜査の中で押収した。押収したコーランは、セリム一世がマムルーク朝を破ったマルジュ・ダービクの戦いでの勝利の後に書かれた可能性があると鑑定された。
ベシクタシュ、ファーティフ、バイラムパシャで行われた捜査で、表面に女神アテナ、裏面に女神のシンボルであるフクロウが描かれた約15グラムの重さの珍しいギリシアの銀の勝利記念硬貨10個、ササン朝文化の王の肖像があり、裏面に女神が描かれた銀貨14個、アルトゥクル文化であるとされる表面にライオン、裏面にイスラムの文字が書かれた銀貨8個、若いローマ皇帝ディオクレティアヌスが描かれた青銅硬貨680個、メソポタミア文化であるおそらく王の霊廟の発掘品である瑪瑙が埋め込まれた宝飾品セット4個を押収した。
勝利記念硬貨は、ギリシア軍のペルシア人たちに対する勝利の後に使われ始めたとされた。押収した金の宝飾品セットもペルシア王の霊廟から出土したとされた。
捜査では、E.T, H.C, N.D, M.A.A, K.T, M.T, F.K, N.H, M.D, M.A, M.K (イニシャル) が拘束された。拘束された人の中には骨董品屋もいたことが明らかになった。裁判に送還された4人は逮捕された一方で、7人は保釈された。押収した骨董品は調査のために博物館に送られることになった。
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( 翻訳者:鈴木 唯 )
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