レバノン:中東地域の展開が国内政治にもたらす影響(1)
2018年08月27日付 al-Hayat 紙
■中東地域の「炎上」は、レバノンの組閣をめぐる権謀術数を変化させるか(1)
【ベイルート:本紙】
ある政治当局者は、中東地域の目まぐるしい展開は組閣に関するレバノン人の一部の利害関係者らの権謀術数に入り込んでいるように見えるが、この目まぐるしい展開をよくよく観察するよう訴えた。その目的は、予想されるどの展開にも「賭けない」よう呼びかける形で、昼夜せめぎ合いが続いている地域情勢の展開からある結論を引き出すことにある。なぜなら、(レバノン)国外レベルでのパワー・バランスは安定していない状態であり、あらゆる利害関係者たちがその(盤石ではない国外の)力学を利用して国内のパワー・バランスに資するような利益を得ようとしているからだ。
当局者は本紙に対し次のように語った。「こうした地域の展開は日々、この地域的で国を越えて起きていることを変化させている。そしてそのことは、特定の陣営や集団に資するような事態に落ち着くだろうという『賭け』を思い通りにいかなくさせている。そのため、中東地域の諸勢力と同盟関係にある国内のレバノン人たちが組閣に反映されるような形で国内のどの勢力に与するか、『賭ける』ことができないでいる。」
さらに当局者は、次なる段階を示唆するような出来事の前で立ち止まるよう訴えた。その出来事とは次の通りである。
1、シリア政府がイドリブのあらゆる反体制派に対して実施することを決定した戦闘において化学兵器を使用しようと準備しているという口実のもと、米国がシリアへの軍事攻撃を行う可能性に備えていること
2、米政府は軍事支援のみならず資金面や経済面でも米国に依存してるシリアの国内勢力を支援することで、シリア北東部における軍事的なプレゼンスを確立しようと勤しんでいること
(2)に続く
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( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:45308 )