チュニジア:党派的政治がもたらす不安定(4)
2018年08月25日付 al-Quds al-Arabi 紙
■チュニジアの政党の合従連衡はどこへ向かうのか?(4)
【チュニス:ラウア・カースィム】
さらに、我々の語り手は以下のように付言した。「ナフダ運動の会派は、いかなる亀裂も経験することはなく、以前多数党であったチュニジアの呼びかけ党と同じ運命をたどることもないだろう。ナフダ運動は、チュニジア政界における安定の一つの指標であり続ける。とはいえ、ナフダ運動が2014年の新憲法を通じて今次の政治的混乱に関与したとは言える。同憲法は、世界の憲法で類を見ないハイブリッドな政治制度を打ち立て、権力を複数の方面に分有させ、政府の安定を不可能にした。まるで、こうすることでナフダ運動が単独で政治の場に留まることを望んでいるかのようである。」
「チュニジアの政党の合従連衡は、持ち得る全ての手段を用いて防がなければならない。その結果、この奇妙な制度を正しく導くことが可能となる。この制度化では、任命された首相が国民に直接選出された大統領より広い権限を得ている。今日議会内で新会派結成が起こっていることから、ユースフ・シャーヒド首相はどう見ても憔悴しきっており、有権者の意思を踏みにじっていると言われている。有権者は、所属する政党、性格を理由に個人を議員として選んでいるのではない。投票は、チュニジアにおいて採用されている選挙名簿への投票という制度に基づいて行われているのだ」。
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( 翻訳者:博田智 )
( 記事ID:45316 )