イラク:クルディスタン民主党の大統領選候補が独立を問う住民投票の合法性を主張
2018年09月26日付 al-Hayat 紙
マスウード・バルザーニー(写真提供:ロイター)
マスウード・バルザーニー(写真提供:ロイター)

■バルザーニーの政党の大統領候補者が、分離独立を問う住民投票の合法性をなおも主張

【アルビール:バースィム・フランスィース】

「クルディスタン民主党」のイラク共和国大統領候補であるフアード・フサイン氏は昨日、クルディスタン地域の分離独立を問う住民投票の合法性をなおも主張した。また、マスウード・バルザーニー氏が率いるこの党の党員達は、「クルディスタン愛国同盟」とのイラク大統領の地位をめぐる対立の「最も理想的な」解決法は、クルドの諸勢力が一人の候補者の擁立に合意することにあるだろうと強調した。一方、「クルディスタン愛国同盟」の候補者バルハム・サーリフ氏はバグダードで、シーア派およびスンニ派政治勢力の支持を得るための協議を始めた。

「クルディスタン民主党」の大統領候補者は昨日バグダードで行われた記者会見で、「クルディスタン地域がイラクから独立するために行った住民投票は憲法に反するものではなかった」と述べ、また「憲法にはクルディスタンの住民投票を禁じる条項は無い」と付け加えた。

イラク政府の組閣交渉に派遣された「クルディスタン民主党」の代表団のメンバーであるバンキーン・リーカーニー氏は、大統領の地位に就く同党の権利を擁護したうえで本紙に対して次のように述べた。「大統領職を務める我々の権利は、我々が選挙に参加する資格があること、国内で変化を起こすという強い望みを根拠に保証されている。しかし驚くべきは、もう一方の党(クルディスタン愛国同盟)が自陣の候補者であるバルハム・サーリフ氏を売り込む際にとった方法だ。同氏は一晩で所属政党(民主主義と公正のための連合)に見切りをつけ、同氏が不正や汚職を働いていると非難していた元の政党へ戻ったのだ。これは、クルドを代表し、イラク人全体の利益を守る立場を堅持することに対して疑問符を投げかけるものである。」

(後略)

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( 翻訳者:友添日向子 )
( 記事ID:45440 )