パレスチナ:アッバース大統領の国連総会演説を控え「ファタハ」と「ハマース」が非難の応酬
2018年09月27日付 al-Hayat 紙
マフムード・アッバース (写真提供:AFP)
マフムード・アッバース (写真提供:AFP)

■アッバース大統領による国連総会での演説を直前に控え、「ファタハ」と「ハマース」の間で非難の応酬

【ガザ:ファトヒー・サッバーフ】

第73回国連総会における本日のマフムード・アッバース大統領による演説を直前に控え、「ファタハ」と「ハマース」の間の報道合戦が激しさを増した。「ハマース」はアッバース大統領について、権力の「強奪者」で大統領の肩書を「詐称している」と報じた。これに対し「ファタハ」は、「ハマース」が「第五列(注:スパイ、内通者のこと)」の代表格であり、イスラエルおよびアメリカとアッバース大統領に対する「三者による敵意」を共有していると見なした。

「ハマース」所属の(パレスチナ)立法指導議会副議長であるアフマド・バハル氏は、「アッバース氏は自分自身しか代表していない」と述べた。これはハマースに属する議会ブロックである「変革と改革」が、「マフムード・アッバース氏はパレスチナ国家の大統領としての正当性が欠如していること、および彼がパレスチナ国民を代表していないこと」に関する司法委員会の報告書について議論するため、昨日ガザ市内にある立法評議会の議場で開催した会議の中での発言である。

そして同氏は次のようにつけ加えた。「マフムード・アッバース氏はいかなる法的、憲法的、国家的正当性もなく国連の演壇に立っており、我々国民を代表してはいない。彼は単に自分自身のみを代表しているに過ぎない。」というのも、「国民を飢えさせ、占領者(注:イスラエルのこと)との調整を行い、抵抗のための武装を解除することを主張し、殉教者の流した血と捕虜の苦悩を見捨て、占領国家を承認し、帰還権を放棄するような者に我々国民を代表することなどできない」からである。

(後略)

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( 翻訳者:友添日向子 )
( 記事ID:45446 )