トルコ大国民議会は、「大統領制」のもとで長い会期が今日始まった。会期、活動の基本原則の構築、慣習の発展の点から議会の「ターニングプロセス」になるだろう。
議会は、6月24日の総選挙後に誓約式、非常事態宣言と兵役金納制に関する二つの必要な法是正をおこない、休会に入った。本会議は本日14時から議長ビナリ・ユルドゥルムを議事役としてに再開される。会期が大統領のあいさつによって開会されるという伝統は継続するだろう。ユルドゥルム議長の冒頭あいさつに続き、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領が議会で一声を発する。刑務所から釈放された共和人民党イスタンブル選出国会議員エニス・ベルベルオールも、本日本会議で宣誓を行うものと見られている。ユルドゥルム議長は、倹約のため今年の開会レセプションは行わない。
■最初の仕事はシリア
諸政党は、新会期年度の最初のグループ会議を明日行う予定だ。公正発展党と善良党の党首たちは国会議員でないため、議会での最高位の代表者は「会派代表」 になる。しかし、グループの会議では党首が話す予定である。本会議で水曜日の最初の仕事としては、イラクとシリアにおけるトルコ軍の任務の期間の延長に関する大統領府の要請状が審議される予定である。木曜日もマリと中央アフリカ共和国に駐留する国連治安維持部隊の参加部隊の任期を延長する。
■緊急の内規改正
トルコ発展大臣が再び法制化を計画している法案は、予算委員会で取り上げられる。諸政党は、議会活動を新しい制度に適合するために緊急の内規の改正を行う。「閣議、口頭質問、内閣への説明請求」といった新制度にはない用語が抜き出され、調査やその他の手続きにおいて十分な数の再調整を行った、範囲を区切った包括的な内規修正案が準備されている。ユルドゥルム議長は、この調整案が5つの党の合意によって議長府に提出され、速やかに法制化されるよう目指している。この提案は閣僚たちの議会での代表性を明らかにするものとなろう。閣僚たちが、委員会と本会議の期間中に、全ての法案審議に直接参加するか、あるいは、委員会の委員長が必要と見なした場合、招かれて参加するかが決ることになる。
■社会的話題
憲法は2019年10月17日晩まで議会に提出される必要がある。今年は初めて予算が直接大統領府によって議会に提出される。予算がどの段階でどのように審議されるかは内規の改正によって明らかになるだろう。新議会年の最も重要な事項は、民族主義者行動党による拘束者および服役者に対する恩赦の提案と他の諸野党も公約した停年における年齢に関わる諸権利の問題である。地方選挙に向かうプロセスにおいて、予算案の後にこの事項に関する政治的な立場の表明が予想される。地方選挙の日程より判断すれば、議会が2019年3月休会に入ると見られているため、この日付までに予算以外の問題で議会はこの先3カ月ほど活動期間がある。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:45462 )