イラク:ノーベル賞受賞はイラク女性の犠牲を広く知らしめる
2018年10月06日付 al-Sabah al-Jadid 紙

イラク:ノーベル賞受賞はイラク女性の犠牲を広く知らしめる

【バグダード:本紙】

■ムラード氏のノーベル賞受賞はイラク人女性の犠牲を明示する

サーイルーン同盟(変革への行進)は、イラク国民でありヤズィーディー教徒であるナディア・ムラード氏のノーベル平和賞受賞を、「闇とテロの勢力に対する光と平和の勢力の勝利を表すものであるとともに、イラク人女性の犠牲を明示するものだ」と強調した。

サーイルーン同盟公式報道官であるファフターン・ジュブーリー氏は、本紙がコピーを入手した同同盟の声明の中で以下のように述べた。「イラク国民でありヤズィーディー教徒であるナディア・ムラード氏の受賞は、テロと闇の勢力に対する光と平和の勢力の勝利を表すものであるとともに、イラク人女性が支払った犠牲を明示するものである。イラク人女性は、同胞である(イラク人)男性同様、労働・奮闘努力(ジハード)・建設のあらゆる現場で今も活躍している。」

ジュブーリー氏は次のように続けた。「サーイルーン(同盟)は、サドル運動の指導者であるムクタダー・サドル氏を支持している。彼は全てのイラク人民、特にダーイシュ(イスラーム国)や組織的犯罪集団、違法武装組織による敵意に満ちた迫害に不当に晒されたマイノリティを庇護する存在である。同氏への支持を通じて、サーイルーンの考え方はどの宗教・民族・宗派に属しているのかに関わらず、全てのイラク人の間で均衡を取ることの重要性に基づいている。」

また、ジュブーリー氏は「ムラード氏がこの世界的に誉れ高い賞を受賞したことはイラクにとっての勝利を意味し、イラクが全ての悪の勢力に対し、能力と決意と忍耐を持って立ち向かうことを表している」と述べた。

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( 翻訳者:荻野明伊 )
( 記事ID:45487 )