イスラエル:エジプト‐ヨルダンの天然ガス協定に懸念
2018年10月07日付 al-Watan 紙
■エジプトとヨルダンの協定がイスラエルの天然ガス輸出計画を台無しに
【諸通信社】
イスラエルの『ハアレツ』紙は、エジプトがガス・パイプライン・システムを通じたヨルダンへの天然ガス輸出を計画している一方、イスラエルも同じシステムを通じてエジプトにガスを供給しようとしているところ、エジプトの計画が、エネルギー分野におけるイスラエルの計画を白紙に戻すことになるかもしれないと報じた。
また、同紙はエジプトとヨルダンが批准したガス協定は、イスラエルのレビヤタン・ガス田の好機を損い得ると付け加えた。イスラエルは、同ガス田のガスをエジプトに輸出する計画を持っている。
また、同紙は、カイロがシナイ半島に広がるガス・パイプラインを通じて天然ガスをヨルダンに輸出する計画であると明らかにした。その結果、エジプトに天然ガスを輸出する米国のノーブルエナジー社とイスラエルのデレク・ドリリング社が提携するという期待に疑念が向けられている・また、デレク・ドリリング社とノーブルエナジー社は先週、エジプトに通じるガス・パイプラインを所有する東地中海ガス社の39%を買収する契約を結んだと発表した。『デイリーニュース・エジプト』はサイト上で、エジプト石油省の情報筋の話として『ヨウム・サービウ』が報じたところとして、カイロがヨルダンのエネルギー施設ネプコへのガスの売却交渉を完了したと述べた。
同情報筋は、同協定で定められた輸出量は日量250立方フィート、年間で25億立方メートルにもなり、これはヨルダンの年間ガス消費量の約75%に相当すると指摘した。同情報筋によると、エジプトはこの協定により地域におけるエネルギー分配のハブとなり、その後ガスの自給自足を実現する一歩を踏み出したのだという。
さらに同情報筋によると、ネプコはイスラエルのガス田リヴァイアサンの顧客の中でも大口顧客の一角であるため、エジプトとヨルダンの協定は、イスラエルのガス田の開発計画を台無しにするものかもしれないと述べた。
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( 翻訳者:糸山沙也香 )
( 記事ID:45518 )