エジプト:軍事基地を撮影した9人の容疑者に終身刑(1)
2018年10月09日付 al-Hayat 紙


■エジプト:軍事基地を撮影した容疑者9名に終身刑

【カイロ:本紙】

エジプト軍事裁判所は昨日(9日)、ベルベス空軍基地を撮影した廉で拘束された容疑者9名に対して、終身刑(注:エジプトの法律では終身刑は禁錮25年に相当)を言い渡した。

裁判所はまた、別の容疑者4名に対して15年の厳格な懲役刑を言い渡し、同様に他の容疑者4名には10年、5名には5年の厳格な懲役刑を言い渡した。一方、他の容疑者2名は無罪放免となった。

検察は、この事件の容疑者らに関して、国防機密の一部を非合法な手段を用いて入手した疑いがあると述べた。検察は、彼らがベルベス基地を襲撃するための前段階として、撮影機能付きの携帯電話を用いて同基地の写真を撮影したと指摘し、同様に彼らが為政者や軍・警察・司法の人間に対してタクフィール(注:背教徒宣告)主義思想を抱いている疑いがあり、シナイ半島で活動する「エルサレムの支援者(Ansar Beit al-Maqdis)」の構成員から訓練を受けたと指摘した。同様に、検察は彼らが治安部隊を標的にし、警察が張り込んでいる場所や重要施設の一部を監視していた疑いがあると指摘した。

事件の調査の結果、容疑者らはカスル・アル・クッバ(カイロ東部)付近に即席爆発装置(IED)を仕掛けたことが明らかになった。

また、この事件とは別に、破毀院(注:エジプトの最高裁に相当する機関)は昨日、アハリー(注:エジプトのスポーツクラブ)のサポーター集団「ウルトラス・アハラーウィー」のメンバー5名が自身らに下された懲役15年の判決を受けて上告したことに対し、これを受理することを決定した。同時に、破毀院は彼らがクラブハウスで騒動を引き起こし、これを扇動した容疑については別途改めて裁判を行うことを決定した。

この事件の発端は、2014年12月の「アハリー」と「ザマーレク」の二つのバスケットボール・チームの試合中に起きた出来事に遡る。この試合は、バスケットボール連盟が観客に試合観戦を禁じた後に行われ、その結果、試合観戦を試みたサポーターらとセキュリティーの間で衝突が起きた。

(2)に続く

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( 翻訳者:沼田 駿 )
( 記事ID:45532 )