エジプト:複数のテロ事件の容疑にあるダーイシュ構成員らへ判決
2018年10月12日付 al-Hayat 紙
■エジプトの教会を標的にした「ダーイシュ構成員」の死刑判決
【カイロ:本紙】
エジプト軍事裁判所は昨日(10月11日)、テロ組織「ダーイシュ」の構成員46名に対し、死刑から終身刑(25年)(注:エジプトの法律では終身刑は禁錮25年に相当)に及ぶ、厳しい判決を下した。彼らは、2016年と2017年のキリスト教徒の祭日中、同国の複数の教会を標的にした。また、(カイロ西部の)ワーハート道路にある治安部隊の検問所を襲撃した。これらの作戦の中で、数百名が犠牲となった。
エジプト軍事裁判所は昨日(10月11日)、テロリスト17名に死刑、他のテロリスト19名に終身刑を言い渡した。また、容疑者9名に厳重な警備下での禁錮15年、残る1人に禁錮10年の判決を下した。さらに、ある容疑者が死亡したことをうけ、同容疑者に対する訴訟を終了すると決定した。ちなみに、逃亡中の(テロ)細胞「上エジプトのダーイシュ」の指導者アムル・サアドも判決を受けた者たちの1人である。
軍事検察はサアド容疑者と他の容疑者1名に、以下のように容疑をかけていた。「法規定に背いて設立された集団を指導した。そしてそれは、治安を悪化させ、社会の平和と安全を危険にさらし、憲法と法の規定を無視し、国家機関が職務を実行するのを妨げ、国民の個人の自由を侵害することを目的としていた。」また、軍事検察は「聖ペトロ・聖パウロ教会爆破の画策、ネゲブの検問所の襲撃、アレキサンドリアの聖マルコ教会の爆破」が疑われる、全ての容疑者を非難した。なお、捜査によりこのテロ組織の容疑者18名が親族関係にあることが明らかとなっている。
(後略)
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( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:45542 )