1ドルはいくらで計算?ーリラ契約義務化
2018年10月16日付 Hurriyet 紙

国庫財務省の算出によると、例えば2017年2月18日付で締結され、2018年10月11日にトルコリラ(TL)に換えられる1000ドルの契約は、ドルの交換レートが3.77TL、消費者物価指数(TÜFE)が17.99%で、4457TLとなる。TLに換えない場合、6300TLから5万5000TLの間で行政罰則金が発生し、契約した両者にそれぞれ科されることとなる。累犯した場合、この罰金額は2倍となる。

国庫財務省は、外貨からTLへの変換公式を定めた。寄せられた質問に端を発し17の質問に回答した国庫財務省の算出によると、2017年2月18日付で締結され、2018年10月11日にTLに換えられる1000ドルの契約は、ドルの交換レートが3.77TL、TÜFEが17.99%で、4457TLとなる。TLに換えない場合、およそ6300TLから5万5000TLの間で行政罰則金が発生し、契約した両者にそれぞれ科されることとなる。累犯した場合、罰金額は2倍となる。

TLへの変換例

国庫財務省は、外貨契約をする両者が合意に至れずに計算を行う場合、2018年1月2日のレートを基準にすること、TÜFEを算出する際も一括ではなく単純計算方式を使用することを発表した。TÜFEの算出は、月別の割合を用い、今後は日別の割合を用いないことを求めた。

「コリビングスペースの賃貸借契約に関して」示された一例では、2017年2月18日付で締結された5年間の賃貸借契約が、TLとしてどのように計算されるかが記載されている。

まず、2018年10月11日時点で1000ドル相当の契約がTLに換算される。中央銀行の交換レートが3.77TL、TÜFEが17.99%で算出すると、契約料は4457TLとなる。((1000 ×3.7776) ×(1+0.1799) = 4457.19 TL)

2018年10月11日付でTLに換えられた契約が2019年2月18日に満了日を迎えると仮定した際のTÜFEを推定する。4ヵ月間のTÜFEの変化率を6%とすると、契約料とTÜFEを掛け合わせて4724TLとなる。

同契約の第3ステップとして、2020年2月18日から2020年10月11日までの契約料が記載されている。同じくTÜFEを15%と仮定する。先ほど算出された契約料4724TLを、今度は仮定のTÜFE15%と掛け合わせて、契約料は5433TLとはじき出される。

サッカー選手問題

契約におけるTLへの変換について大統領府が決定を下して以降、最も憂慮されているトピックの筆頭に来るのがサッカー選手の契約である。国庫財務省はそれに関しても回答している。「サッカー選手の給料は外貨で支払われるのか、あるいは為替スライド制で支払われるのか?」という質問に対し、次のように返答している。

「サッカー選手の給料は労働契約の範疇であり、通達の第8条第3項に従えば:
トルコ共和国の国籍を持たないサッカー選手の給料は、外貨での支払い、あるいは為替スライド制での支払いが可能です。
トルコ共和国の国籍を持つサッカー選手が、トルコに籍を置くクラブチームと締結する契約は、外貨での支払い、あるいは為替スライド制での決済ができません」

保険は対象外

保険契約は対象に含まれるのか否かについても、「保険契約は通達の対象にはなりません。ただし、通達に記載されている『外貨によって、あるいは為替スライド制で締結することができない契約を根拠とするその他の支払義務』の中に保険契約が含まれるならば、この保険契約は、外貨によって、あるいは為替スライド制で締結することができません」としている。

両者が合意すればTLに

国庫財務省は、契約において例外とされる、外貨あるいは為替スライド制で継続しない権利を一方の契約者が行使したい場合、契約料はTLに戻さざるを得ないとしつつも、「ただし例外が、一方の契約者にとってではなく、契約の種類として一般的に認められた場合、契約料をTLに戻すためには両者の合意が必要となります」と述べた。

ソフトウェアは免除されず

別の質問は、ソフトウェアとハードウェアに関してだった。ソフトウェアとハードウェアが国内で生産された場合、これらに関わるライセンスとサービス契約は免除されるか否かに対しては、「免除されません。国内で生産されたソフトウェアとハードウェアに関わるライセンスとサービス契約において、契約料は、外貨での支払い、あるいは為替スライド制での決済ができません」との回答だった。

輸送機関の契約は外貨使用不可

輸入労働資本であるという理由から国内で外貨をもらって働いている者については、国庫財務省は次のように発表した。「動産の販売契約は自由であるため、販売することができます。ただし、作業機械を含む輸送機関の販売契約は、外貨での支払い、あるいは為替スライド制での支払いができません」

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( 翻訳者:金戸 渉 )
( 記事ID:45564 )