テロ組織の重要な収入源を占める密輸たばこ対策は結果を生んだ。対策の結果、密輸たばこの割合は、ここ9年間で最も低い水準に下がり、8.7%となった。前年はというと、密輸たばこの割合は11.3%であった。密輸と偽造たばこの割合が20%台から8.7%に落ちたことで、現在の価値にすると政府の税収の損失は90億リラから38億リラへ減少した。タバコ生産者協議会は、1年間に定期的に空箱の分析を行っている。人口が20万人を超える36の都市で、通りや公共機関で1万個の空箱を無作為に集める。集めた空箱は、専門家によって分析され、本物か偽物かが特定される。箱の表面にある健康への警告や、あればラベルをも考慮しながら、出所の情報を手に入れようとしている。1年で決まった間隔で繰り返えされる作業によって、2018年の第3四半期の結果が明らかになった。その結果はたばこ部門の代表者と政府当局や官庁に報告書という形で伝えられた。
報告書によると、2010年から顕著に増加した密輸たばこ問題は、2015年から減少に転じる。この減少にはタバコ製品が違法な手段でトルコに流入するのを防止するのに用いられた措置が効果があった。報告書によると、トルコ全体としての割合は下がる一方、ヴァン、バトマン、ディヤルバクル、ガーズィアンテプといった諸都市では密輸たばこは、現在でも深刻な問題である。これによると、ヴァンでは密輸たばこの率は43.2%、アドゥヤマンでは2017年に25.6%であった密輸たばこの割合は40.2%に増加した。バトマンでの密輸たばこの割合はというと、45.5%から33.9%に減少した。
報告書では、ある時期、トルコにおける密輸たばこ市場の重要な要素であったブルガルタバク社の製品にも触れられている。2014年にブルガリアに本社を置くブルガルタバク社のたばこは、密輸市場の45%を占めていた。この割合は近年減少する中、公開された最新データによると、ブルガルタバク社の製品は密輸市場の22.3%まで後退した。
■電子タバコにも対策
トルコで販売が禁止されている電子タバコ製品の流入を防止するために、新しい措置が適用されると述べている。電子タバコ製品は、キプロスを筆頭にロシア、ウクライナといった様々な国から持ち込まれており、トルコで違法に販売されている。これを防ぐため、いくつかの国から来る飛行機では、頻繁な安全管理が行われている。当局も違法販売を防ぐために空港を筆頭に入国ルート上での対策を増やすことを強調している。電子タバコ製品は、以前は全くタバコを吸わなかった若者たちの喫煙を助長するために批判されている。電子タバコ製品に関しては、WHOも多くの警告を発している。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:45602 )