エジプト:アラブ連盟事務総長のアブルゲイト氏がアラブ情勢の現状を語る
2018年10月24日付 Al-Ahram 紙


■アブルゲイト氏:アラブ情勢は悲劇的な局面を辿っている

【カイロ:ムハンマド・シャーズリー】

アフマド・アブルゲイト・アラブ連盟事務総長は、アラブ情勢が悲劇的な局面に直面していることは遺憾であると表明し、エジプト外務評議会で行った講演の中で「アラブ情勢は不揃いで細分化された状態に苦しんでいる。こうした状態は、将来の世界情勢が課す困難な障害に対する実質的な対処をアラブ情勢に不可能にさせるだろう」と述べた。

また同氏は、「依然として「アラブ連盟」はアラブが自らの諸問題を議論し、集団的にこれに対処することを可能にする唯一の枠組みを代表している」と強調した上で、以下のように述べた。「政治的意思の欠如と、他国からの支持が脆弱なことが、しばしばアラブ世界が直面するリスクや障害、特に戦略面におけるそれらに対するアラブ連盟の活動の余地と効果を減少させている」。

さらに同氏は、そうした事態にも関わらず、アラブ連盟が経済、社会、文化政策に関するアラブ諸国間の調整と相互補完の実現を追求することで、自らの役割を担い続けていると明らかにした。さらに、国際秩序も現段階で前例のないリスクに苛まれていることに注意を向けた。

また同氏は昨日、「ニザミ・ガンジャヴィ国際センター」評議員会の使節団の表敬を受けた。このセンターは様々な文化と宗教の歩み寄りに取り組んでおり、イスマーイール・セラージュッディーン氏が理事を務めている。また、アラブ地域、ヨーロッパ、アジア諸国の元閣僚や元首脳13名、アムルー・ムーサー元アラブ連盟事務総長、元イスラーム協力機構事務総長が委員を務めている。

マフムド・アフィーフィー・アラブ連盟報道官は、ニザミ・ガンジャヴィ国際センターがアブルゲイト事務総長に対し、来年初頭にアゼルバイジャンの首都バクーで開催が予定されている同センターの年次総会に招待したと明らかにした。

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( 翻訳者:竹馬李星 )
( 記事ID:45624 )