獄中のデミルタシュ、HPD地方選挙について語る
2018年10月30日付 Cumhuriyet 紙
獄中の国民の民主主義党(HDP)前共同党首のデミルタシュ氏は地方選挙に関する発表を行った。
国民の民主主義党(HDP)の前共同党首のデミルタシュ氏はメディア・ハベルの質問に答えた。地方選挙に関する話をしたデミルタシュ氏は、「次の地方選挙は公正発展党(AKP)政権の今後を決める重要な結果を生みえます。AKPが選挙で敗北すれば、国で早期選挙が話題に及ぶ可能性があります。」と述べた。
デミルタシュ氏はまた、「この意味で取り分けクルド系諸政党との連立の枠内で異なる政治の伝統からこのクライテリアに適した候補たち、とりわけ保守派の私たちの支持層を代表する候補たちも是非とも最も力強い形でそのリストに入る事が必要であると考えています。」という表現も用いた。
HDPのウェブサイトで公表されたルポルタージュは以下の通り:
トルコで起こっている経済危機の社会と政治への影響をどのようにご覧になっていますか?政府は現在の経済政策と共にこの危機から脱出する事ができるのでしょうか?
現在起こっている経済危機は崩壊の最初の段階であるように見受けられます。なぜなら危機の原因がより構造的であるからです。ブランソン氏と関係する問題ではありません。トルコで生産が停止したためあらゆる分野での国外との結びつきが増してトルコの資本主義は崩壊のポイントにまで来たのです。社会はこの影響を次第に非常に重い形で受ける可能性があります。これが直接的に政治に反映する事を断ち切る事は困難です。しかし政府が今日の経済政策によって危機から脱出することが出来ないというのは確かです。野党が新しい希望と選択肢を提示しなければ危機にも関わらず AKPの存在は続いてしまうことでしょう。
あなたの考えでは、政治的虐殺の捜査が増えている理由は何でしょうか? この捜査に対して一体どのような事が出来るでしょうか?どのような姿勢がとられなければならないのでしょうか?
2009年以来継続している政治的虐殺の捜査が間断なく続いているという事が言えます。基本的に民衆の組織化と意志を打ち壊す狙いがあります。特にあらゆる選挙の直前に選挙の仕事を実行するメンバーらにたいして特別な指導がなされる事も直接的に選挙と関わりがあるのです。人民はこの種の拘束の作戦に対して更に組織化しなければならずHDPを支持しなければなりません。
貴方の政党と個人に対する判断の姿勢をどのように評価していらっしゃるでしょうか? 司法と政権の関係に対するどのような闘争の結果が生まれ得るでしょうか?
私たちの政党に対する裁判の決定は完全に政治的なものです。法律と関係はありません。私たちは勿論のこと法律の闘争を続けていきます。しかし決定的になるはずであるのは政治の闘争です。司法を政治の監視下から解放する道も政治闘争を拡大して政治が組織化されることによって可能だ。
2019年の地方選挙はなぜ重要なのでしょうか? 政権や野党にとって一体どのような意味になるのでしょうか?
次回の地方選挙はAKP政権の今後を決める重要な結果を生みえます。AKPが選挙で敗北すれば国で早期選挙が議題にあがるかもしれません。HDP の観点でも統治者の政治と意志のはく奪に対して民衆は独自の自治によって抵抗をなした事と、民主主義を選びとったという事を示すことになるでしょう。
エルドアン大統領の地方政権選挙で「適任者を任命する」という脅しは注目をそらすためですか?それとも「深い国家」の計画ですか?
もう一度更に民衆を、「適任者を任命する」と言って脅し、民衆の意思を無視するつもりなのです。兎に角、選挙の後に「適任者」が任命されるからと言って、民衆を投票箱から引き離そうとしているのです。誰もがこの形では考えないという事が必要です。民衆は投票に行き、自由意志を反映させなければなりません。その後にもその意志を守り続けるさらなる意志を示さなければならないのです。でなければ他の方法ではこの独裁政治が崩れたという事を全世界に示したことにはなりません。
あなたがフォローした限りではエルドアン大統領の、この発言に対してどのような選挙戦略と道筋が描かれなければならないでしょうか?
私たちの政党 HDP は真剣に選挙の準備を行っています。最も広い連立と最も民主的な方法によって、本当に民衆が望んだ各候補を立候補させる事に成功できれば非常に高い得票数で選挙に勝利する事であろう事は誰も疑いがないところでしょう。民衆が愛する、正直さから、忠実さから、勤勉さから、その能力が疑われることのない、評価と結びついた民衆と密接にかかわる方々が、より人々の大きな支持を得るであろう事を確信しています。この意味で取り分けクルド系諸政党との連立の枠内で異なる政治の伝統からこのクライテリアに適した候補たち、とりわけ保守派の私たちの支持層を代表する候補たちも是非とも最も力強い形でそのリストに入る事が必要であると考えています。勿論それが一体誰になるのかという事も最も幅広い形で地元の人々が決めなければなりません。
ブランソン牧師の拘束とアメリカ合衆国とトルコの間で始まった危機とその後にブランソン氏が解放された事をどのように評価しますか?
アメリカとトルコの間でやって来た段階で新しい和解の段階にまっすぐ進まれたという事が見て取れます。アメリカ合衆国はとりわけ地域的なレベルでトルコからの期待をさらに真剣な形で認めさせるアドバンテージを捉えたようにに見受けられます。つまりは政府がアメリカに挑む事が空虚であるという事が明らかになったのです。来季にはアメリカ合衆国が取り分けシリアにおいてトルコに対して自身の方法論を更に押し付けるように見受けられます。ブランソン氏の問題はただこの小さな兆候でしかありません。
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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:45661 )