■ユーフラテス川東岸は「ダーイシュ」との戦闘にむけて準備が行われる
【ベイルート、バグダード、ローマ、ロンドン:本紙、ロイター、AFP】
ユーフラテス川東岸地域で昨日(10月29日)、テロ組織「ダーイシュ」をその最後の支配地域から駆逐するため、広範囲にわたる戦闘の準備が行われた。その数日前には、アメリカ政府と同盟関係にあるクルド人たちが後退を余儀なくされた。
また、シリア問題を扱う小グループが昨日(10月29日)、ロンドンで会合を開催した。同会合には、ステファン・デミストゥラシリア問題担当国連特使と、シリアの反体制派の代表団が出席した。
一方ロシア政府は、1か月後に「アスタナ11」会議を再開するために調整している。同時に、シリアの反体制派は昨日(10月29日)、平和を実現するための「ロードマップ」を準備した。その中には、選挙の前に踏むべき段階や、戦争後に新憲法を制定する計画のアウトラインも含まれている。
ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣は、「アスタナ」会議でのシリア問題解決交渉の次回ラウンドが来月11月下旬から再来月12月の上旬に開催される見込みがあると発表した。また、カザフスタン外務省のアイベク・スマディヤロフ報道官は、「『アスタナ11』会議は、戦闘行為の停止を目的としたこれまでの形式で続くだろう」と明らかにした。そして、同報道官は記者たちに対し、「アスタナ会議は政治的問題に対処するのではなく、戦闘行為の停止を目的としている」と述べた。さらに、「(停戦の)保証国各国と調整し、アスタナ会談の次回ラウンドの主催に向けた準備を開始する」と指摘し、「反体制派は次回ラウンドに参加するだろう」との見込みを述べた。
ボクダノフ副外相は、シリア国民対話の新たな会議の開催について話すのは、時期尚早であるとした。また、「本件については、シリアの当事者たちの準備と彼らの望み次第だ…そのため、本件について話すのは時期尚早である」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:45662 )