パレスチナ:文盲の根絶は社会において必須である
2018年10月15日付 al-Hayat 紙

■ガザ地区にて…人々は文盲と戦う

【ガザ:タグリード・アターッラー】

非識字とは文字の読み書きができないことに留まらず、思考的非識字にまで及ぶ。もし、人が集団的な思考の一部であるなら、彼は完全なる非識字者である。なぜなら、新しい物事を取り入れることができないからだ。この点において、思考的非識字は文字の読み書きができないことよりも危険であると考えられる。これは、社会問題評論家のナハラ・フスリーが強調することだ。他方、タラール・アブー・ラクバという研究者は、時代の進歩が新しいコンピュータの技術によって伝統的な観念での非識字を無知へと移行させていると考えている。

中央統計センターが国際識字デーに公表した最新の統計によると、非識字者の割合は顕著に低下しており、パレスチナ全土において2パーセント以下になっている。この数字について研究者のハダーヤ・シャムウーンは以下のように述べる。「パレスチナ人にとって教育は闘争の道具、主柱、抵抗の哲学、アイデンティティーの一部である。」

この枠組みの中で、非識字の根絶と成人の教育プログラムは、ガザ地区の赤新月社の重要なプログラムのひとつであり、39年前に開始されてから達成された成果の規模を歴然と示している。つまり、このプログラムは諸々の困難と障害にも関わらず、成人の育成の側面を持つ独自の文化・教育サービスの提供に示される高度な使命の実現に取り組んできたのだ。これは社会の需要、特に所得が低く疎外された社会層の需要に対応したものであった。さらに、非識字者のいないパレスチナ社会の創出に積極的な影響を与えるために、市民組織の役割の強化にも取り組んだ。

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( 翻訳者:久保桃歌 )
( 記事ID:45673 )