モロッコ:相次ぐ抗議運動と人権侵害
2018年11月02日付 al-Quds al-Arabi 紙

■人権団体「人権は、2017年、2018年に、モロッコにおいて無視された」

【ラバト:本紙】

モロッコの諸法学者は以下のように述べた。「2017年と2018年上半期、平和的デモの自由、表現の自由、また報道の自由や経済的、社会的及び文化的権利に代表される人権が侵害された。」

モロッコ人権協会は、昨日(11月1日)木曜日の報道会見で、モロッコの人権侵害の状況に関する296ページに及ぶ報告書について説明する中で以下のように述べた。
「2017年と2018年における基本的な自由は、多くの活動家を襲った広範に亘る逮捕で特徴づけられた。というのも本案件は、リーフ地方の活動家だけでなく、ジェラダや南部や中部の他地域の活動家と関連していないからだ。」

2016年末から2017年にかけて、モロッコ北部のリーフ地方で魚売りのムフシン・フィクリーが押収された魚と一緒にゴミ収集車ですりつぶされて死亡したことに対する抗議が起きた。抗議は社会的な要求へと変わったが、数十名の活動家の逮捕と裁判という形で終わった。

モロッコの裁判所は6月、ナースィル・ザフザーフィーを筆頭とする多くの活動家に対して懲役20年の判決を下した。

欧州議会は最近、ナスィル・ザフザーフィーを2018年のサハロフ賞に推薦した。

同様にモロッコ東部のジェラダ市で市内に無差別に広がる炭鉱の落盤事故で労働者3名が死亡した後、社会抗議が起こった。

ザゴラ等のモロッコ南部の諸地域でもまた、飲料に適した水が不足したことに対する抗議が起こった。この抗議は現地で「渇きの抗議」と名付けられた

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:小泉真歩 )
( 記事ID:45697 )