シリアの人々は、今やトルコに避難するだけではなく、商売の世界でも存在感を示している。トルコ政治経済調査財団(TPEAV)の報告によると、この1年で設立されたシリア系企業の数は85%増加した。2018年9月には163のシリア系企業が設立され、この合計値は、既存の外資系企業の11.8%に相当する。
トルコ政治経済調査財団(TPEAV)のシリア系企業報告によると、この1年で設立されたシリア系企業の数は85%増加した。シリア系企業の影響により、キリス県は、外資系企業の割合がトルコで首位となった。
■163社設立
報告によると、2018年9月に163のシリア系企業が設立され、シリア系企業におけるシリア側の出資金の合計額は2890万トルコリラ(TL)となった。2018年9月に設立されたシリア系企業の数は、2017年9月に比べ85.2%増加、シリア側の出資金は144.7%増加した。2018年9月に設立された外資系企業1377社のうちの163社、すなわち全体の11.8%が、シリア系企業となった。2018年9月にメルスィン県で設立された外資系企業の半分以上は、シリア系企業であった。
■卸売業が首位
部門別で調査した場合、シリア系企業は、2018年9月において「卸売業」の部門で最も多く設立された。トルコで設立された企業の16.1%は外資系企業となった。この割合を県別で調査した場合、57.9%でキリス県が首位となった。キリス県に次いで、ハタイ県が39.2%、メルスィン県が34.1%、ガーズィアンテプ県が26.3%となった。
全体として見た場合、トルコで2018年9月に設立された外資系企業の数は、2017年9月と比べて154.5%の増加、2018年8月と比べて16.7%の増加を見せた。外国資本金合計額は、昨年と比べて40億TL(91.4%)減少した一方で、先月と比べて7000万TL(23.4%)増加した。
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( 翻訳者:金戸 渉 )
( 記事ID:45706 )