■コプト教皇「キリスト教徒を標的とするテロはエジプト人の統合に影響しない」
【カイロ:本紙】
エジプトのコプト教会総主教タワドロス2世教皇は「キリスト教徒を標的としたテロがエジプト人の統合に影響を及ぼすことなどない」と語った。
教皇は一昨日(7日)の晩に行われた毎週恒例の説教のなかで、聖サミュエル修道院の近くでのコプト教徒を乗せたバスを標的とした先週金曜日の襲撃事件について語った。この修道院は、カイロの南に位置するミニヤー県に面する西方砂漠に位置する。
テロ組織「イスラーム国(ダーイシュ)」が犯行を認めたこの襲撃によって、キリスト教徒7人が殺害された。警察は、この直後に、襲撃事件に関与していたとされる過激派19人を殺害したと発表した。なお、この襲撃事件は、この地域で起きた2回目のもので、昨年にもキリスト教徒らが同修道院を訪れた際に殺害されていた。
教皇は「エジプト人が有する最も尊いものは、その国民統合である」と述べた。そして「教会はすべての場所ですべての当事者のために祈り、平和と安堵が満ち溢れる社会を常に期待する」と付言する一方、「襲撃で犠牲者 を失った痛みに胸をしめつけられる」と述べた。また「別れの痛みはつらいが、天に目を向け、神の慰めを見つける」と付け加えた。
そのうえで、犠牲者の家族にお悔やみの言葉を述べ、負傷者の一刻も早い回復を願った。
(後略)
( 翻訳者:小林雅光・小泉真歩・久保桃歌 )
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