イラク:サーリフ大統領の元所属政党が後任の党首選出に向けた動き
2018年11月10日付 al-Hayat 紙

■バルハム・サーリフ大統領の政党は後任の党首を選ぶ

【バグダード:ウマル・スィタール】

「正義と民主主義のための連合」は昨日(9日)、350人の党員が出席してアルビールで開催された会議において、党の名称変更や政治活動の継続、さらには連合の元党首で現イラク共和国大統領のバルハム・サーリフの後任として新たな党首を選出することを発表した。

また同会議では、連合の将来に関わる多くのテーマが討議された。そして、この連合の指導者であるムハンマド・ラウーフ氏は「政治活動を継続し、党名を『正義と民主主義のための連合』から『愛国連合』へと変更することに全会一致で合意した」と発表した。また、「愛国連合の新党首を選出するための同盟内の議論はまだ続いている」と明かした。

同連合は、サーリフ大統領を党首として2017年の12月に設立され、ジャラール・ターラバーニー前イラク大統領の親族が主導しスライマーニーヤ県が主な基盤である「クルディスタン愛国連合」を離脱した指導者たちが所属した。なお、同連合は今年の5月に行われたイラク議会選挙において2議席を獲得していた。

同連合の指導者アルスラーン・カースィム氏は「(我々の)連合は、もはや『クルディスタン愛国同盟』に連なる政党ではない」と強調した。さらに、「バルハム・サーリフ大統領がクルディスタン愛国同盟に戻ったことをめぐる言説を受けて議論されていることは正しくない、むしろ数名の党員が(クルディスタン)愛国同盟に組み込まれるだけだろう」と指摘したうえで、「党の組織化を再検討するため、会合の延長が行われた」と明らかにした。また同氏は、「サーリフ大統領の後任となる党首が数時間のうちに選出されるだろう」と述べた。

サーリフ大統領は「公正と民主主義のための連合」の党首を退くことを今年8月19日に発表し、再び「クルディスタン愛国同盟」に名を連ねるようになった。これは彼が(当時)共和国大統領の地位に立候補する条件であった。

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( 翻訳者:難波奈央 )
( 記事ID:45723 )