金持ちカプジュ(警備員)の遺産騒動
2018年11月25日付 Hurriyet 紙


30年間、警備員を務め、88歳で他界したメフメト・カシュカヤ氏の遺産、チャンカヤで8戸、プルサクラルで3戸のアパート、1つの土地、銀行にある1キロの金塊、70万リラが、5人の子供たちの間で、紛争の種となっている。

クズライのビジネスセンターで警備員として務め、退職していたカシュカヤ氏は、2015年11月27日に他界し、莫大な遺産を残した。カシュカヤ氏の息子、セラハッティン、セバハッティン、バイラム、メスト・カシュカヤは、父親の財産をめぐり、姉妹であるギュルヴァデ・ギュミュシュを父親の財産を自分のものにしたとして訴えた。ギュルヴァデ・ギュミュシュは「私は父の世話をしていた、病気のときも私はそばにいた。すべてを私にくれたのは、父の希望だ」と弁明した。一方4人の息子は「父親は最後の方は、不調が原因で精神のバランスを崩していた。ギュミュシュはこの状況を利用し、遺産を譲り受けた」と述べた。

■精神状態 良好対不安定が2対2

 カシュカヤ氏の「精神のバランスが崩れていたか否か」について4つの診断書がある。2つは生前、2つは死後に書かれている。カシュカヤ氏の生前イェニマハッレ郡国立病院から2013年10月25日に提出された診断書で、カシュカヤ氏は「精神状態を損なうようないかなるメンタル・心の病気ではなく、精神状態は良好である」と述べた。公益教育研究病院の2013年9月3日付けの医師団診断書には「精神状態は正常ではなく、このため通常の生活は困難で、説明ができるような状況でなく、常に保護と介護が必要である」とした。

■控訴

 カシュカヤ氏の死後、2017年10月9日にイスタンブル第四法医薬専門機構は「精神状態は良好であり、意思決定は可能であった」との診断書を書いた。裁判員に指名された医学部教員から成る専門家委員会は、2018年に9月4日に「売却が行われた時期、精神状態は分別のある生活を送るには不十分であり、精神状態は、普通の生活を送るのは不可能であった。精神的状態は正常ではなかった」という方向で診断書を書いた。
 裁判が行なわれたアンカラ第八第一審裁判所は、2018年9月に、カシュカヤ氏の4人の息子の主張を棄却し、娘のギュルヴァデ・ギュミュシュの主張を認めた。カシュカヤ氏の4人の息子は裁判所の判決を不服とし、11月9日に書類を提出し控訴した。

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( 翻訳者:甲斐さゆみ )
( 記事ID:45802 )