■サウジアラビアとUAEは5億ドルのイエメン国民支援を開始(2)
【リヤド、アデン:本紙】
面会を通し、YCHOと国際赤十字委員会の協力による相乗効果に関して議論が行われた。また同様に、イエメン国内での人道支援の円滑化を目的として、同委員会 の必要としている物資や支援方法についても取り上げた。
そして、同会談ではYCHOが監督している人道的努力や 、イエメンへの人道支援物資を届けるため、国際組織とどのような調整を行なうかの仕組みを明らかにすることに触れた。加えて、サウジアラビアとUAE、そしてその他のイエメン国民の正統政府を支援するアラブ有志連合国が行った人道的支援についても触れた。なお、既に提供された支援の総額は12億5000万米ドルにのぼり、これは2018年の国連人道対応計画に対応している。
そのほかの点としては、イエメン西部沿岸のモカやズバーブの漁師たちがイランの「サーフィーズ」という船舶がもたらす危険と脅威からの保護を要請した。彼らは「サーフィーズ」が漁師の生命やイエメン領海、また紅海地域で国際航行に危険を及ぼすとしている。
そしてイランの船舶がイエメン領海と紅海へ姿を現すことに反対するため、モカやズバーブといった西部沿岸地域に位置するタイズ県の漁師や漁業組合が組織したスタンディングデモの際に発表された声明において、漁師たちはイランの不審な船舶が紅海に現れることを拒否した。また、テロリストであるフーシー派民兵を支援している、商船を装った軍艦を駆逐することを要求した。これは漁師や国際航行に対する危険を鑑みての要求である。なお、この(商船を装った)軍艦は通信機、盗聴器、およびレーダー機器を搭載しており、紅海に浮かぶ司令本部であり、フーシー派民兵らの調整や指示を行うための軍事作戦指令室であると見なされている。
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( 翻訳者:横溝佳那子 )
( 記事ID:45805 )