イラク:人民動員隊は米軍基地がイスラーム国戦闘員を収容していると非難
2018年12月05日付 al-Hayat 紙
■人民動員隊はアメリカ軍基地がイスラーム国戦闘員を収容していると非難
【バグダード:ウマル・スィタール】
人民動員隊作戦司令部は昨日、イラク・シリア国境の治安措置を強化するよう要請した。これはイラク領内に依然としてイスラーム国戦闘員が潜伏していることを受けたものである。
人民動員隊広報部の声明によると、アンバール県西部作戦司令官のカースィム・ムスリフ氏は、「同部隊は諸派と会合を開き、治安に関する諸案件と司令部からの最新の提言について議論した。その内容は、シリアに面したアンバール県西部一帯の治安と安全の強化に関するものだった」と述べた。
同氏はさらに「同地一帯とその幹線道路の治安維持、さらにテロリストの浸透を警戒して、国境の治安措置強化が重要だということが諸派と議論された」と述べ、「会合は治安面や軍務に関する議題を取りあげ、最新の提言を議論した。そのなかには、治安に関するもの、他には医療面でのロジに関することがある」と付け加えた。
人民動員隊の司令官であるハーシム・ムーサウィー氏が月曜日に明かしたところによると、テロ組織イスラーム国の司令官多数がイラク治安部隊の砲火に晒されないよう、イラク・シリア国境地帯に展開するアメリカ軍基地に避難している。また、シリアのタンフ基地が主要拠点となり、イスラーム国の残党に武器を援助し、情報を提供しているとみなされる。
ムーサウィー氏は、アメリカの目標は「彼らをイラクとシリアの両政府に対して圧力をかけるためのカードとして利用することだ」と語った。
(後略)
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( 翻訳者:坂本咲希・佐藤祐朔・鈴木陽也 )
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